2021.7. 1

バリスタが語る自転車通勤のススメ!〜6年間自転車通勤をして感じるメリットとは?〜

  ONIBUSの記事なのに自転車? そう疑問に思った方も多いかもしれません。ちょっとコーヒーの話とは違いますが、気分転換に気楽に楽しんでもらえると嬉しいです。 新しいライフスタイルが徐々に浸透してきた昨今、たまに行く出社での電車通勤に疑問を感じている方も多いのではないでしょうか?在宅ワークも増え、ちょっとした運動がしたいという方にピッタリな移動手段、それが自転車です。 ONIBUSでは自転車通勤のスタッフがとても多く、月に一度の社員MTGでは自転車屋さん?と思うほどの台数になることもしばしば。何気なく自転車通勤を始めたONIBUSスタッフも実際に継続することで多くのメリットを感じているようです。 そんな中、通勤はもちろんのこと趣味として自転車を乗り倒している筆者は、ONIBUS入社以来、ほぼ毎日片道約10km、往復で約20kmの自転車通勤をしています。休みの日には山へ行き、未舗装の道なき道を60-100km以上走破。そんな筋金入りの自転車乗りである筆者が自転車通勤をオススメする理由や、メリットなどをご紹介します。 1、とにかく気持ちいい! Igor Lypnytskyi on Unsplash シンプルに自転車移動は「とにかく気持ちいい!」です。 日の光を浴びて、季節や街の移り変わりを肌で感じ、進んでいく感覚は何にも変えがたい気持ちよさです。冬の朝は冷え込んでいて多少ハードですが、春夏秋の朝は気温も丁度良く、清々しい感覚を味わえます。慣れてくれば冬の朝も楽しめるはずです! 仕事が終わってからの帰路では、固まった体をほぐしながら今日あったことを考えたり、ちょっと嫌なことがあっても体を動かすことでリフレッシュ。当たり前といえば当たり前ですが、自転車は孤独な乗り物なので、一人が好きな方にもとてもおすすめです。自分のペースで寄り道できるのも楽しみのひとつ。自分にとっては、仕事とプライベートの切り替えとして自転車に乗ることがスイッチになっている感覚もあります。 2、時間・場所の制限が変わる  Lukas Blazek on Unsplash これが一番大きなメリットかもしれません。自転車通勤を行うことで、公共機関を待つという「時間のストレス」から開放されます。もちろん終電も関係なくなるので帰りたいときに帰れますし、人と接することがほとんどなく移動することが出来ます。 そして公共機関に依存しないことで、「場所」という制約も軽減されることになります。最初はどうしても公共機関での移動の方が到着が早いですが、道に慣れてくるこんな道があったんだ!やこの道とこの道は繋がっていたんだ!など新しい発見が嬉しかったり。 ぎゅうぎゅうな満員電車に乗って出勤するのと、季節を感じ、外の空気を吸いながら出勤するのとでは仕事の始まり方、気持ちも大きく違ってくるのではないでしょうか。 3、気になるお店・場所を見つける Rabie Madaci on Unsplash  個人的にとても大きなメリットのひとつが「気になるお店や、場所を見つけること」です。自分の好きなルートを選んで移動することで普段の通り道では見つからなかった駅から少し離れたお店や、気になる場所なども見つけることが出来ます。  「毎日朝からあのお店開いているな。ちょっと早く出て寄ってみようかな。」 「この道とあの道が繋がってたんだ!」...

バリスタが語る自転車通勤のススメ!〜6年間自転車通勤をして感じるメリットとは?〜KV
2021.6.24

スペシャルティコーヒーとは? 〜コモディティコーヒーとの比較でわかる!スペシャルティコーヒーが...

「スペシャルティコーヒー」と「コモディティコーヒー」の違いはご存知でしょうか? 「スペシャルティコーヒー」とは、簡単に言えば「ある一定の基準を満たす最高品質のコーヒー豆」のこと。そして「コモディティ(=日用品)コーヒー」はスーパーなどで見かける、一般的に安価で流通しているコーヒー豆のことで、商品先物取引によって価格が決められ売買されるコーヒーのことです。別名「コマーシャルコーヒー」とも呼ばれています。商品名に”本格派”や”こだわりの”などの言葉がついていても、日本国内で流通しているコーヒーのほんとどがコモディティコーヒーに分類され、スペシャルティコーヒーはわずか1割ほど。世界中の多くのコーヒー農家は、このコモディティコーヒーの販売によって収益を得ています。 では、みなさんが普段自宅やコーヒーショップで飲んでいるコーヒーは「スペシャルティ」か「コモディティ」のどちらでしょう? オニバスコーヒーで扱っているコーヒーはすべて「スペシャルティコーヒー」です。オニバスコーヒーのお店で提供しているコーヒーや、購入したコーヒー豆はお店で飲んでも自宅で飲んでも、ブラックにしてもミルクや砂糖をいれても全部スペシャルティコーヒーです。 今回はオニバスコーヒーが日々提供しているスペシャルティコーヒーとは何かをコモディティコーヒーとの違いを比べながら説明していきます。最後まで読むと、普段のコーヒー選びが変わってきますよ! スペシャルティコーヒーの始まり まずはスペシャルティコーヒーが生まれたきっかけを。 コーヒーが一般的に飲まれるようになったのは17世紀ごろと言われています。その後、世界的に愛飲者が増えるとともに大量生産大量消費の作物となりました。コーヒーの価値は暴落し、生産者も苦しい経営のなか、質より量を求める時代が長く続きました。 そのような状況を危惧し「コーヒー生産者を守り、コーヒーの品質を上げていくことが、消費者のためにもなりコーヒーの未来をつくる」とアメリカでスペシャルティコーヒー協会(SCAA=Specialty Coffee Asociation of America)が設立されたのは1982年のこと。品質を大切にし、すぐれたコーヒーには適正な価格をつけ、安定した生産を実現させるために生産者に還元することを目的としています。 日本では2003年に日本スペシャルティコーヒー協会(SCAJ=Specialty Coffee Asociation of Japan)が設立され、日本におけるスペシャルティコーヒーの普及に努めています。 スペシャルティコーヒーの定義と特徴 私たちオニバスコーヒーが提供している「スペシャルティコーヒー」には、基準が存在します。SCAJが定義しているスペシャルティコーヒーとは以下の通り。 ”消費者(コーヒーを飲む人)の手に持つカップの中のコーヒーの液体の風味が素晴らしい美味しさであり、消費者が美味しいと評価して満足するコーヒーであること。 風味の素晴らしいコーヒーの美味しさとは、際立つ印象的な風味特性があり、爽やかな明るい酸味特性があり、持続するコーヒー感が甘さの感覚で消えていくこと。 カップの中の風味が素晴らしい美味しさであるためには、コーヒーの豆(種子)からカップまでの総ての段階において一貫した体制・工程・品質管理が徹底していることが必須である。(From seed to cup) 具体的には、生産国においての栽培管理、収穫、生産処理、選別そして品質管理が適正になされ、欠点豆の混入が極めて少ない生豆であること。 そして、適切な輸送と保管により、劣化のない状態で焙煎されて、欠点豆の混入が見られない焙煎豆であること。 (中略) スペシャルティコーヒーの要件として、サステナビリティとトレイサビリティの観念は重要なものと考える。”...

スペシャルティコーヒーとは? 〜コモディティコーヒーとの比較でわかる!スペシャルティコーヒーがスペシャルな理由-KV
2021.6.17

スペシャルティコーヒー焙煎完全解説!〜ONIBUSのローストプロファイル全部見せます!!〜

スペシャルティコーヒーを浅煎りでおいしく焙煎するには、ただ単純に焙煎時間を短くするだけではなく、豆の持っているポテンシャルを最大限に引き出す必要があります。ONIBUSでは適切な焙煎度合いで「苦味」や「酸味」だけではなくコーヒー豆が本来持つ「味わい」をできるだけ感じてもらえるような焙煎方法を目指しています。 今回の記事では、オニバスコーヒー独自の焙煎を詳しくご紹介します。前回の記事と合わせて、お楽しみください。「スペシャルティコーヒー焙煎(ロースト)の基本知識」   スペシャリティコーヒー焙煎の事前準備 さまざまな焙煎機や焙煎方法があり、色々な考え方がありますが、オニバスコーヒーでは焙煎機に設置されている温度計(ドラム内温度計と排気温度計)をパソコンと接続し可視化できるソフト「cropster」 を接続して使用しています。 このアプリケーションはローストプロファイルを可視化して、焙煎データをクラウドで保存してくれるものです。 焙煎を行う上で、最も重要な要素としては、一定にできる箇所や測定できるものは「数字として可視化し、把握すること」、「焙煎環境を整える」ことです。それは、デジタルやハードだけでなく、焙煎する人自身の体調やマインドも常にニュートラルな安定した状態を保つのが大切です。 その上で重要なフェーズを意識していくことで、焙煎の技術はより高まり品質の高いコーヒーを今よりも安定して焙煎できることでしょう。 https://www.cropster.com/ja/ では実際の焙煎を行うにあたり、注意しておくべきことをご紹介します。 焙煎時に気をつけること ・焙煎前の生豆の水分値を把握する ・生豆の温度を一定に保管する ・焙煎機をしっかりと温める ・ローストカーブと RoRレイトオブライズを相対的に読み取る 焙煎時間を決めるRoR (上昇率)について RoRとはRate Of Riseのことをいい、温度の上昇率を指します。焙煎中、釜内でどの様に温度変化が進行しているかを示す数値になります。例えば、30秒の設定でRoRが5であるとします。それは30秒ごとに焙煎機の中の豆の温度が5度ずつ上昇していることを示します。RoRは温度の進み方を素早く読み解くために利用するのですが、これによりローストを上手にコントロールでき目的の焙煎プロファイルを作成することができます。 一般的には30秒から60秒で設定していますが、オニバスコーヒーではRoRを60秒で設定しています。 ※RoRの温度は高いほど焙煎が早く進行していることを示し、 低い時は焙煎がゆっくり進んでいます。 また、焙煎開始直後の水抜きの時のRoRでは、温度が高いと、液体の濃度感が上がる傾向があり、カップはソルティな味わいになりがちです。1ハゼ前後でのRoRの温度調整で、甘さや酸質を調節することができるとも考えられています。しかし、それらは当然豆の種類、焙煎機の種類、環境によって左右されます。1ハゼから終わりまでのデベロップメントタイムのコントロールにもRoRは重要になってきますが、僕たちはあくまで”全ての工程で判断する”ことがが大切だと考えています。 ドライイングフェーズ(水抜き) コーヒー焙煎には重要なフェーズ幾つかあると言われているのですが、その一つが水抜き、「ドライイングフェーズ」です。この時、気をつけなくてはいけないことがいくつかあります。 よくある間違いは、しっかり水分蒸発をしようと思い、火力を強く与えてしまうことです。初期の段階で水を抜きすぎると、後半の焙煎の化学変化に関わってきます。また、酸が熱で分解してしまうので味わいがフラットになってしまう傾向があります。またソルティな味わいだったり、ドライな印象になってしまうことがあります。その時は焙煎後のカッピングで判断してどのようにカロリーを与えるかを検討していく必要があります。 それ以外にもいくつか気をつけなければいけない事があります。焙煎初期に迎えるドライイングフェーズでは、生豆内部の水分が蒸気となって豆の外部に向かって逃げようとします。その作用によっておこるティッピングやドラムの接触面の熱で起きてうスコーチングなどに注意をする必要があります。...

スペシャルティコーヒー焙煎完全解説!
2021.6. 8

”メリットしかない”マイタンブラー! 〜まだ持ってない人は必見〜

みなさんはタンブラーを持っていますか? 近頃、コーヒーショップや雑貨屋さんなどで、手軽に購入できるタンブラー。既に、毎日欠かさず持っている方もいらっしゃるのではないでしょうか。タンブラーとは英語で「tumbler」と表記し書かれ、”タンブラーグラス”というガラス製のコップのことを指すそうです。そんなタンブラー、最近のものは柄も形も様々で、豊富なデザイン性があり個性的であるだけでなく、実はとっても実用性の高いものなのです! 我々ONIBUS COFFEEのスタッフ内でも、気づけばマイタンブラーをもち、毎日当たり前のように使っています。 ではなぜ今、タンブラーを使う人が増えてきているのでしょうか?題名にも書かせて頂きました”メリットしかない”タンブラー。 今回は、みなさんがお気に入りのものと出会えるように、タンブラーの魅力をお伝えします!   <マイタンブラーを使うメリット> 飲み物の温度変化を防ぐ  これはタンブラー最大のメリットといっても過言ではないのでは?つまり、冷たい飲み物は冷たいまま、温かい飲み物は温かいまま常に最高の状態で飲み物を楽しむことができます。しかも、氷を入れていても結露することもありません。製品にもよりますが、器が二重構造になっているものや、素材の熱伝導性を活かした保温保冷機能のあるタンブラーも販売されています。飲み物を美味しい状態で味わえ、それが持続するのは最高ですね! 形や容量は様々。季節やシーンに合わせて使える サイズ感は幅広く、コップの形をしたものや取手つきのもの、蓋つきのもの、飲み口の形も様々です。また、温度変化を防ぐ点からして、様々なシーンで使うことができます。コンパクトなもの、携帯性にも優れていて普段の持ち運びにも重宝します。また、アウトドア用としても大活躍です。朝晩の冷え込むときは、飲み物やスープを温めてタンブラーに入れておけば温かい状態をキープすることができます。 どんな用途でも柔軟に対応してくれるのがこのタンブラーです。 落としてもある程度の強度がある もちろん素材にもよりますが、大抵のタンブラーは主にステンレス製です。割れることはもちろん無く、形が変形したり、蓋が閉まらなくなることもほとんどありません。傷はついてしまうかもしれませんが、、、それも味。愛着です。プラスチックや金属、割れてしまうガラスや陶器などの素材もあるので用途に合わせて選びましょう。 節約になる タンブラーを持ち運ぶならまず、家からお水やお茶を入れていくことをお勧めします。もちろん、行き先のコーヒーショップで淹れてもらうのを目的に空で持ち出すときでも、せめて飲水だけ淹れていけば、喉が乾いてしまってもわざわざ購入する必要もありません。そう、節約です。行く先々で簡単に洗えて、中身を入れ替えられるのでとても便利で節約になります。 ペットボトルや缶飲料は大体安くて100円前後でしょうか。1日1本買えばひと月3000円弱の出費に…。チリツモです。 ごみに困らない 行く先々でドリンクをリフィルすれば、コンビニでペットボトルや缶飲料を買う必要が無くなります。日本は特に道端にごみ箱が設置されていることが少ないので、飲み切ったけどごみをどこに捨てようか、と悩んだり探し回ったりしなくて済みます。 タンブラー割引適用がある(し、増えてきている) 美味しいコーヒーは毎日飲みたいけど、その一杯の金額ってそれこそチリツモで、結構な出費になってしまっている、、、じゃあコーヒーを飲むのを我慢しようか、、、なんて思わないでください!毎日飲むコーヒーだからこそ、少しでも節約できたら嬉しいですよね。 いまでは、マイタンブラーを持って行けばドリンク代から割引してくれるお店も多くあります。プラスチックをはじめごみの削減が叫ばれている昨今、そのような取り組みをしているお店も少しずつ増えてきています。 たとえまだ割引が適用してないお店でも、ご自身のタンブラーにドリンクを淹れることを嫌がるお店も無いと思いますし、何よりお気に入りのマイタンブラーに美味しいコーヒーが入っている幸せといったら〜。 好みのデザインのものはずっと使い続けられる 上記のメリットに加え、自分の好みのデザインや、機能性、ちょうど欲しかったサイズ感!みたいなのものが見つかると結構愛着が湧いてきます。タンブラーがお気に入りのデザインだったら、大切にずっと、使い続けたくなりますよね。大事に洗って、使い続けて、落としてちょこっと凹んでも大丈夫。要は愛着です。 <マイタンブラーのデメリット> とはいえ、メリットばかりなはずはありません。購入前にはもちろん知っておきたいですし、使い続けていると不便な点も出てくるかと思います。デメリットもしっかりご紹介します。 少し重い 種類にもよりますが、多くのタンブラーは通常のカップに比べると重さがあるため、持ち運びや飲み続けるのが少し億劫になってしまうかもしれません。...

”メリットしかない”マイタンブラー!
2021.6. 8

超基礎!スペシャルティコーヒーの基本の"き" 〜美味しいコーヒーを淹れるコツ〜

皆様はどんな飲み方でコーヒーを楽しんでますか? 最近よく聞く”スペシャルティコーヒー”をお店でも家でも楽しめる機会がとても増えました。日本や海外の有名コーヒーショップのコーヒー豆もオンラインでフレッシュなものが購入できてすぐに届く時代。さらにはそれぞれのコーヒーショップのレシピなども公開されているうえ、ハンドドリップ、エアロプレス、フレンチプレス、マキネッタなどの従来の抽出方法のものだけでなく、新しい抽出器具もどんどん増えて楽しみ方も無限大。 実は美味しいコーヒーを淹れるためには、レシピの前にとても大切なコツや準備があるのをご存知ですか?ほんの少し手間をかけるだけで、美味しいコーヒーがさらに「グッ」と美味しく本格的なスペシャルティコーヒーを楽しめるようになるのです。                           今回は美味しいコーヒーを淹れるための基本の”き”をご紹介します。是非試してみて下さいね。 1."スペシャルティコーヒー"の豆選び Photo by Tyler Nix on Unsplash 美味しいスペシャルティコーヒーを淹れるために最も大切なものの1つが「豆の選び」です。スペシャルティコーヒーには、生産国や生産エリア・生産者・コーヒーが生育した標高・品種・フレーバーなどが記載されています。スペシャルティコーヒーでは、このコーヒー豆がどこでどのように生産されたかが明確にわかるようになっており、美味しさはもちろん、安心してコーヒーを楽しむことが出来るため、記載を見て豆を選んでみましょう。 生産国だけでなく、エリアや品種、標高なども記載。もちろん焙煎日も。 詳細な記載があるスペシャリティコーヒーの豆選びにおいてに必ずあり、私たちプロが重要視するポイントの1つとしてとても大切なのが「焙煎日」です。「焙煎直後のコーヒーがフレッシュで一番美味しい。」そう思っていませんか?実は、それ間違いなんです。コーヒーは植物の種子であり、生の状態から火を入れて加熱され、皆さんが楽しむコーヒー豆となります。焙煎された直後のコーヒー豆はガスが豆の中に多く含まれており、このガスが含まれることによって味わいがドライに感じてしまうのです。しかし、時間が経つことでコーヒー豆内部のガスが抜け、飲み頃を迎えます。このことをエージングと呼びますが、エージングの大まかな目安はあり、コーヒーロースターごとにベストな飲み頃があるので、店頭で購入される際はぜひ、「焙煎日」を確認して最高の状態の豆を選びましょう。もちろんONIBUS COFFEE各店舗で提供するコーヒーもそれぞれの適切なエージングを取って皆さんに提供しています。ちなみに、ONIBUS COFFEEのコーヒー豆は焙煎日から2週間程度経つとベストの飲み頃となります。 ONIBUSのフレッシュなコーヒー豆はこちらからチェック! 2.全てを計ってみよう Photo by victor muñoz on Unsplash 「豆スプーンすり切り1杯」などでコーヒーを淹れたりしていませんか?これからは「重さ・時間」も計るようにしてみましょう。 色々なコーヒーのレシピを見ると、「コーヒー豆は何g・お湯は何cc・時間は何分で」など様々な数字が出てきますよね。これらは僕たちプロがお店でも実際に行っているとても大切なことであり、お菓子作りや料理で計量が大切にされているのと同様、コーヒーを抽出する際も「計測」を重要視しています。 お店で提供されているスペシャルティコーヒーの抽出はとてもロジカルに考えられていて、コーヒー豆とお湯の比率・濃度・湿度・気温など様々な数字を測って日々検証し、その豆にベストな抽出を行っています。自宅でコーヒーを淹れる際もぜひ、重さ・時間を計ってみてください。全てを計ることで、スペシャルティコーヒーの味を自分好みに調整することができるようになりますよ! 同じ画面で時間と重さが同時に測れるコーヒーの専門的なスケールHARIO V60ドリップスケールがあればベストですが、家にあるキッチン用の量りと、携帯のタイマーを使えば同様のことは簡単に出来ます。色々な豆の量や抽出時間などを試してみて、ぜひ自分好みの味を探ってみてください。 こちらがHARIO...

超基礎!スペシャルティコーヒーの基本の”き”
2021.6. 8

コーヒーショップとしてのエシカルな取り組み ~ オニバスコーヒー × サスティナビリティ ~

  オニバスコーヒーではなるべくプラスチックを使わないことを決めました。 海洋マイクロプラスチックのことや資源の枯渇などここ数年で顕著になってきた国際的な問題に企業、コーヒーショップの責任として取り組みたかったからです。 プラスチックは耐久性や加工のしやすさ、経済面でも優れているためコーヒーショップでは当然のように必要な素材でした。しかしながらプラスチックを使用したテイクアウトのカップ・リッド・ストロー・コーヒー豆の袋などは基本的には使い捨てにされるもので、いってしまえば捨てられるために作られたようなものでした。しかも石油という有限な資源を使って。 石油由来のプラスチックの製造や処理には温室効果ガスの排出がともない、気候変動に大きな影響をもたらしています。打ち捨てられたプラスチックゴミからは劣化していく過程でメタンガスが発生することも研究によって判明しました。また、最近話題になっている海洋プラスチック問題。「World Wide Fund for Nature(世界自然保護基金)」の調査によると、海に漂流するプラスチックごみは合計で1億5000万トンといわれており、対策を行わずにこのままゴミが増え続けると、2050年には海中プラスチックの重量が海に生息する魚の重量を超えるとも言われています。 実は、日本はプラスチックの生産量が世界第3位、1人当たりの容器ほ包装プラスチックごみの発生量は、世界第2位であることをご存知ですか? そう、私たちはこの問題に対して、国際的な責任を持たなければならない立場にあるのです。 エシカルな取り組み ~ 私たちの想い ~ 美味しい1杯のコーヒーができるまでの道を遡ってたどり着くのは、日本から遠く離れた中南米やアフリカの国々。オニバスコーヒーでもできる限り農園を訪問し、たくさんの生産者に直接お会いしてきました。 農作物であるコーヒーは、環境の変化を受けやすい飲み物でもあります。コーヒーを消費することが、間接的にコーヒー生産に悪影響を与えてはいけないとコーヒーショップで働く私は感じています。コーヒー豆の品質や、安全性・適切性を追跡するトレーサビリティにはこだわるのに、それを飲むための容器はなんでもいいの?というシンプルな問いもありました。 かといってコーヒーは今や人々の暮らしに欠かせない飲み物だし、気軽に誰でも美味しいコーヒーを楽しめるのがオニバスコーヒーのいいところ。「わたしたちが使うなら、お客さまに使ってもらうなら、せめて環境負荷の少ないものを!」ということでオニバスコーヒーはプラスチック素材の製品を別の素材に切り替えることにしました。 オニバスコーヒーの脱プラスチック活動 1.ストロー カフェで使われているプラスチックを想像した時に、一番に思いつくのが「ストロー」ではないでしょうか?数年前から国内外の大手コーヒーショップではプラスチックストローが廃止され、紙製への切り替えも大きな話題となりました。ストローのいらないリッド(蓋)の開発なども盛んに行われています。 オニバスコーヒーで使っているのは素朴な色合いの台湾製サトウキビストロー。台湾ではサトウキビから砂糖を精製した後に残る絞りカスは、産業廃棄物として捨てられていました。それをゴミではなく副資材バガスとしてアップサイクル(廃棄されるものや不要になったものを使用し、別のより良い価値のものに作り上げること)したのがこのストローです。天然成分100%の*生分解性の素材を使っていますが、耐久性もバッチリでにおいもないので味への影響もありません。 *生分解性・・・土中などの微生物のはたらきによって無機物(水と二酸化炭素)に分解されること 4natureという日本の企業が2018年から販売をスタート。プラスチック問題に取り組む製品は共感を呼び、賛同した多くのカフェやレストランがこのストローを使っています。同社では使い終わったストローを回収し堆肥化する取り組みまでを行なっています。資材の調達から使用そして循環までの仕組みを作っているのは素晴らしいですね。 ステンレスストローはカリウッズというニュージーランドのサーファーの女性がはじめたブランドの製品です。世界中で海洋生物を脅かしている海洋プラスチック問題を目の当たりにしたことがきっかけで開発されたストローです。熱伝導の良いステンレス製で、これで飲むアイスドリンクはより冷たく感じられより一層美味しく感じられます。繰り返し使うためのストローで、この商品をきっかけにマイストローを持つ人も増えました。 2.リッド(蓋) テイクアウトやフードデリバリー用の容器にもよく使われるようになった生分解性のユーカリパルプを主原料として作られています。繊維をぎゅっと固めたモールド成型のため、水分で形が変化するようなことはありません。 ちなみに、飲む時はリッドは外した方が断然美味しいです。カフェラテはなめらかなフォームドミルクの口当たり、ブラックコーヒーはふわっと上る香りもお楽しみいただけるので。リッドは持ち運びや保温のために付けてください。 ※現在アイスドリンクのリッドはプラスチック製を使用しています。 3.コーヒー豆リテイルバッグ...

コーヒーショップとしてのエシカルな取り組み ~ オニバスコーヒー × サスティナビリティ ~ーKV