2020.7.18

MICRO REGION SHOWCASE 参加レポート vol.4 〜農園視察(サステナブル...

前回、vol.2とvol.3のブログでは、農園視察の様子を前後編に渡りレポートしてきました。今回はその最終章。朝から夕方にかけ、じっくりとまわったこの視察。さすがに前後編だけでは収まらないほど、トピックが豊富でした。今回はサステナブルな農園運営の一つとして、コーヒーの生産現場で実際に取り組んでいる土壌改良の様子をお伝えします。(土作りの専門知識を持ち合わせていないので、見聞きしたことをそのまま超簡単にテキストしてます。すみません。)                         vol.1 概要編 vol.2 農園視察 前編 vol.3 農園視察 後編 vol.4 農園視察 サステナブル農業編 ←今日はここ vol.5 オークションの趣旨説明編 vol.6 オークション当日編                           土壌づくりの一例 ここでは、農業全般に関わる土壌作りについて、アルト・ダ・セラの取り組みを簡単にレポートします。  3つ目に訪れた農園、アルト・ダ・セラのオーナーの一人ハドソンさん(写真左)。 ここへ到着して真っ先に向かったのは、丘の上に建てられた作業小屋。下の写真はそこからの眺望。   標高は1,300mを超えるところに建てられており、辺り一面を見渡すことが出来ます。きれいです。また行きたいです。 そしてこの建屋を囲むように数種類の果実が植えられています。 これらは全て有機農法で行われているそうです。コーヒーの栽培以外にも、果物やその他樹木など、あえて多種多様な植生にすることで、土壌を循環させ、土の中の環境を整えることが出来るといいます。また、コーヒー区画も含め、寿命を迎えた木々は整理し、休耕を選択する場合ももちろんあるとのこと。 小規模農園が集まるイリシネアでは、この地を拠点とする農業生産者団体COCATRELの働きかけもあり、そのようなサステナブルな取り組みを実践する農園が多数あります。  普段私たちが生産国へ生豆を買い付けに行くと、チェリーの生育状況や、精製プロセスを視察し、コーヒーの品質管理の点で生産者からプレゼンを受けることはよくあります。しかし、土壌管理に関する取り組みや、コーヒー以外の部分で環境保全に取り組んでいることのプレゼンを受けることはなかなかありません。しかも、コーヒーの品質管理を語るのと同じ熱量で、当たり前のようにそれを語ります。 農業従事者たる地域への責任、後世へ農園を守り引き継ぐという意思を強く感じる瞬間でした。   _______________________________________  ...

MICRO REGION SHOWCASE 参加レポート vol.4 〜農園視察(サステナブル農業編)〜
2020.7.16

MICRO REGION SHOWCASE 参加レポート vol.3 〜農園視察(後編)〜

前回からのつづき、MICRO REGION SHOWCASE ILICINEAで行われた農園視察の模様をレポートします! このブログ、今から半年前のスマホのメモと記憶を頼りにやっとります。極力間をあけずに更新したいのですが、正しい情報をお伝えするためにも、時間をかけてじっくりこつこつと進めております。どうかじっくり、ドンと構えてお待ちください。                                                vol.1 概要編  vol.2 農園視察 前編 vol.3 農園視察 後編 ←今日はここ vol.4 農園視察 サステナブル農業編 vol.5 オークションの趣旨説明編 vol.6 オークション当日編                         視察はイリシネアに複数ある農園の内、5つの農園をまわりました。下は視察のルートと標高を表した図。ここまで2つの農園を紹介してきましたが(→その様子はコチラ)、今回は残り3つの農園をレポートします!       3 Farm: Alto da Serra Grower: Hudson...

MICRO REGION SHOWCASE 参加レポート vol.3 〜農園視察(後編)〜
2020.7.14

MICRO REGION SHOWCASE 参加レポート vol.2 〜農園視察(前編)〜

こんにちは。前回より始まったこのブログは、MICRO REGION SHOWCASE ILICINEAに参加した模様をシリーズで6編にまとめレポートしています。今回は、vol.2 農園視察(前編)をお届けします。前回のvol.1は主にイベント概要を解説しました。なので、正直言ってつまんない、と思った方も、今日は安心してください。写真多めです。現地の農園の様子がよくわかると思いますよ。                         vol.1 概要編 vol.2 農園視察 前編 ←今日はここ vol.3 農園視察 後編 vol.4 農園視察 サステナブル農業編 vol.5 オークションの趣旨説明編 vol.6 オークション当日編                         前回までを少しおさらい。MICRO REGION SHOWCASE (以下MRS)とは、2020年1月にブラジルで行われたイベントで、生豆のオークションと開催地(イリシネア)の産地プレゼン、コーヒー生産に関するシンポジウムが一緒になった全く新しいイベントです。 MRSイベントスケジュールは、 1/20 オークションロットのカッピング 1/21 農園視察 ←今ここ 1/22 オークションロットのカッピング 1/23 オークション、シンポジウム、ゲストバリスタ こんな感じでした。...

MICRO REGION SHOWCASE 参加レポート vol.2 〜農園視察(前編)〜
2020.7.12

MICRO REGION SHOWCASE 参加レポート vol.1

このブログは(今更?と思われるでしょうが)2020年1月にブラジルで開催された「MICRO REGION SHOWCASE ILICINEA」というコーヒーイベントの紹介と、実際にそこへ参加した模様を、全6編に分けてお送りします!                         vol.1 概要編 ←今日はここ vol.2 農園視察 前編 vol.3 農園視察 後編 vol.4 農園視察 サステナブル農業編 vol.5 オークションの趣旨説明編 vol.6 オークション当日編                         写真多めなので、旅行の土産話感覚で読んでみて下さい。そいじゃ、行ってみよ!     何、「MICRO REGION SHOWCASE」って?    2020年1月20日〜23日にかけて、ブラジルのミナスジェライス州、南ミナスにあるイリシネアという街にて、 世界中のマイクロロースターとコーヒー生産者向けに開催された、 開催地区のプレゼン(農園視察) ナノロット(小規模生産)の生豆オークション...

MICRO REGION SHOWCASE 参加レポート vol.1
2020.6.14

スウェーデンの人気ロースターKOPPIのふたりが今年もONIBUSに来てくれました!

9/23(SUN)-24(MON)に明治神宮外苑総合競技場にて開催されていた「MIKKELLER BEER CELEBRATION TOKYO 2018」に出店したONIBUS COFFEE とスウェーデンの人気ロースターKoppi Coffee Roasters!会場に行かれた方はいらっしゃいますかー? KOPPI with ONIBUS STAFF! Everyone,thank you for coming our coffee booth!WELCOME TO ONIBUS!!   イベント期間中にAnneとCharlesを迎えてONIBUS中目黒店でパーティを開きました。久しぶりに家族に会えたようなアットホーム感で、 はじめましてのスタッフも一緒に食事をしながらKOPPIのふたりと親睦を深めることができました。 とても仲の良い“チャールズ”と “アンちゃん”!親しみを込めて!KOPPIのふたりの人柄とKOPPIのことをもっと多くの日本のみなさんに知ってもらいたい!ということで、誠実でナチュラルな彼らのつくる“KOPPI”とは?コーヒーを通して感じたことや伝えたいこと、これからのことを伺いました。——KOPPIを立ち上げたキッカケは?私たちはノルウェーのOsloで共にコーヒー業界に携わり、スペシャルティコーヒーの美味しさに魅了されました。(ふたりは2005年と2006年にそれぞれスウェーデンのバリスタのチャンピオンに選ばれています!)その頃地域でよく飲まれていたコーヒーはイタリアンスタイルのものが多く、私たちはそれまでスウェーデンに存在していないようなコーヒーショップを作りたい!と地元のHelsingborg にKOPPIを立ち上げました。 コーヒー自体はもちろん、コーヒーを通じてみんなが助け合うカルチャーが好きです。そこに関わってきたことが自分たちのビジネスを立ち上げるキッカケになりました。 ——KOPPIの名前の由来は?アジア圏(インドネシアや韓国)でkopiはコーヒーを意味しますよね。kopiにpを一つ足して”koppi”と名付けました。...

スウェーデンの人気ロースターKOPPIのふたりが今年もONIBUSに来てくれました!
2020.4.21

コーヒー豆を買ったらまず見てほしい!ラベルでわかる“スペシャルティコーヒーの基本情報”

そもそもスペシャリティコーヒーって?   スペシャルティコーヒーの認知度がますます上がって日本でもずいぶん定着してきました。 そもそもなぜスペシャルティコーヒーといわれているのでしょう?日本スペシャルティコーヒー協会の定義によると「消費者がおいしいと評価して満足するコーヒーであること」とあります。そうあるためには、〈From Seed to Cup〉つまりコーヒー豆(種)からカップまでのすべての段階において一貫した体制・品質管理が徹底していることが必須です。世界のコーヒー豆全体のうち、品質と希少性によって価値が決まるスペシャルティコーヒーは限りがあります。わたしたちが飲むことのできるスペシャルティコーヒーは、ワインのように洗練された複雑な味わいを持つ、選び抜かれた“特別なコーヒー=スペシャルティコーヒー”なのです。   ラベルを見ればわかること ONIBUS COFFEEでは、販売するコーヒー豆のパッケージの裏に次のようなラベル表示をしています。(スペシャルティコーヒーをうたうコーヒーショップの多くにはこれらの情報がほぼ表示されています)どこで生産されたどの品種のどのような味わいのコーヒーか?コーヒー豆も品種によって個性があり、育った環境、精製過程でかなりの違いが出ます。世界中のコーヒー農園の人たちが丹精込めて生産しているコーヒー豆のいわば基本情報。わたしたちが毎日お客さまへ提供しているコーヒーの重要ポイントなので、ここに興味を持ってもらえるとかなりうれしいです!(もちろん直接スタッフに聞いてもらってもOKです!)   1.Location 生産地域 コーヒー豆が栽培されている国の地域や地区(日本でいう都道府県のような区分)を表しています。ワインで例えると、フランスのボルドーやブルゴーニュという感じです。RWANDA Gakenke=ガケンケ地区はルワンダ北部にあって、このウォッシングステーションはルワンダでもトップクラスの生産クオリティを維持し幾度となくCOE(カップ・オブ・エクセレント)を取得しています。HONDURAS Santa Barbara=サンタバルバラのVieja(ビエハ)農園は質の高い小規模農園を数多く有するエリアにあり、設備や環境投資を行いハイクオリティコーヒーの生産に臨んでいます。   2.Varietal 品種 ワインにぶどうの品種があるようにコーヒーにも多くの品種があります。 バランスのとれたCaturra(カトゥーラ),Bourbon(ブルボン),ホンジュラスのジューシーなPacas(パカス),エチオピア原種の独特な味わいのEthiopia Heirloom(エチオビアエアルーム), SL-34, Ruiru-11(ルイル11)などが、現在ONIBUS COFFEEで扱っているシングルオリジンのコーヒー豆の品種です。これらは、アラビカ種とカネフォーラ種(ロブスタ種)に大きく別れるうちのアラビカ種の品種になります。 品種の名前だけではどのような特徴かわからない?まずは飲んだ時に「おいしい!」と感じたコーヒーの品種を覚えておいて!   3.Process 精製方法 ■Natural 自然乾燥式コーヒーチェリーをそのまま天日干しで乾燥させる、最も古い精製方式。ブラジル、エチオピア、コスタリカなどの地域で多く行われています。コーヒーチェリーの水分量を70%→10%程度にまで落とすために10日〜30日乾燥が必要となり雨季と乾季がはっきりしている地域で行われています。 ■Washed...

コーヒー豆を買ったらまず見てほしい!ラベルでわかる“スペシャルティコーヒーの基本情報”