- ONIBUSについて
ロースタリーカフェが提案するブランチメニュー〜ONIBUS COFFEE自由が丘店でしか味わえないその魅力〜
気づけば、自由が丘店オープンから怒涛の4ヶ月が経ちました。初めて店舗の立ち上げを経験し、様々な人と関わり合いながらお店作りに向き合い、自分に向き合う濃厚な日々!今後自分の人生を振り返っても記憶に残る数ヶ月になったなと思います。初めてのことばかりで現在進行形で手探りの毎日ですが、スタッフ全員が、今日より明日が少しでも良い営業になるよう、より良いお店になるよう模索しながら日々を積み重ねています。
最近では今まで平日にさくっとコーヒーをお持ち帰りされていたお客様が、休日にご家族や友人とブランチを目的に再来店してくださったりと、様々なシーンでご利用頂けていることを感じる場面が増えてきました。自由が丘店が皆様の生活に少しずつ溶け込んでいるのかなと思うと、とても嬉しく思っています。
過去のブログでは自由が丘店のグランドオープンの裏舞台についてお話ししましたが、今回はブログではまだご紹介していない、オニバス初のカフェスタイルの店舗である自由が丘店の『ブランチメニュー』についての魅力をお伝えします!
ブランチメニューを始めたきっかけ
オニバスコーヒーは、自家焙煎のスペシャルティコーヒーショップとして、カフェの運営やコーヒー豆の販売を行い、今年1月に創業10年の節目を迎えました。
創業前、バックパッカー時代に様々な国のコーヒー・カフェカルチャーに魅了された代表の坂尾を始め、スタッフの多くがオーストラリアや北欧、ヨーロッパの様々なコーヒーシーンに触れ、影響を受けています。
私自身、20代半ばにワーキングホリデーで1年間オーストラリアへ滞在していた経験があります。当時のオーストラリアにも、本当に多くのコーヒーショップやカフェが存在していました。その中でも、「近隣の方に普段使いされている、本格的なマシンがありフレンドリーなバリスタがいるコーヒーショップで、美味しいコーヒーだけでなく美味しいブランチが食べられる」という光景が、どの街でも日常的にあるということがとても印象的でした。一方日本では、スペシャルティコーヒーが周知されクオリティの高いコーヒーが飲めるお店は増えているものの、同じ空間で食事やお酒を楽しめるお店がまだまだ少ないように思います。
私たちが影響を受けてきた諸外国のように、「美味しいコーヒーと一緒に、美味しいブランチ・デザート・ナチュラルワインやクラフトビールを楽しめるお店を作りたい」という想いから自由が丘店プロジェクトはスタートしています。
自由が丘店オープンの様子についてはぜひ、過去のブログ(自由が丘ブログ①/ ②)をご覧ください〜。
自由が丘店のフードメニューについて
構想から時間は掛かったものの、自由が丘店はオニバスコーヒーで唯一キッチンを構え、ブランチや皿盛りのデザート、ナチュラルワインやクラフトビールも提供するカフェスタイルの店舗としてオープンしました。
フードメニューは、朝食にも昼食にもなる「ブランチ」メニューが中心となっており、お召し上がり頂けるのは現在10時〜14時の時間限定となっています。
ハンバーガー
フードメニュー考案時、一番最初に候補が上がったのがハンバーガー。オーストラリアのカフェでは、サンドイッチなどと並んで一般的なメニューでした。自分たちが自分たちのお店で美味しいバーガーを食べたいというヨコシマな気持ちもありメニューに採用しています。笑
ハンバーガーの監修は、代表の坂尾が兼ねてより親交のあった「Burger Mania」の守口俊介氏に依頼しました。坂尾と守口氏は古くからの付き合いがあるそうで、ニューヨークのレストランを一緒に回るなどした盟友です。「Burger Mania」は2008年、港区白金にオープン。他にも、広尾店、恵比寿店と3店舗を構えます。”バーガー百名店”に日本で唯一3店舗選出されるなど、東京を代表するバーガーショップです。
自由が丘のハンバーガーは、守口氏にいくつかの具材の組み合わせのパターンを組んでもらい、皆で食べ比べをしながらレシピを決めていきました。食べた時の味のバランスが絶妙に計算されているのが守口さんのバーガーの特徴。牛肉100%のパティ、天然酵母のバンズなどの美味しさはそのままに、トマトでジューシーさを出し、自家製の赤玉ねぎピクルスの酸で味を引き締め、ケールで肉汁をキャッチ。一度食べたら病みつきになる美味しさでリピーターの方も多い人気商品です。
サワードウ&オムレツ
ヨーロッパの朝食でも一般的な卵を使ったメニューも、早々に候補に上がり、今回のメニューでは卵の良さを活かしふわふわのオムレツに仕上げました。こちらの卵は、以前バナナブレッドの記事でも紹介した千葉県旭市の赤座農場の卵を使用しています。一般的に出回っている卵は殆ど、密飼いされて育てられた輸入種の親鳥から産まれるのですが、赤座農場では雛から育てた国産鶏のみを使用。肥料に余計なものを与えておらず、開放感のある場所で健康的に育った鶏の卵で、自然な色と味わいが特徴的です。
また、パンは福岡県糸島市にある「奥添製パン」のサワードウブレッドを使用しています。奥添製パンを営むご夫婦もまた、坂尾の友人でもあります。有機小麦・天然酵母・塩・水といったシンプルな材料を、プロセスにこだわり焼いています。自由が丘店ではサワードウ「COUNTRY SOUR」を使用。イースト菌を使わず自然発酵させた天然酵母「ルヴァン種」を使った、力強い酸味と旨味を感じるパンです。是非そのままで、卵や季節のデリを乗せて、いろんな食べ方で楽しんで欲しいです。
季節のデリ
上記2種類のメニューには季節のデリを添えていますが、デリには「HASUNE FARM」、「奈良山園」など、オニバスと関係の深い農家さんのお野菜を使用しています。
東京都板橋区で有機農園を営む「HASUNE FARM」は、同エリアに営む「HASUNE PLANT」レストランテラスの一角にて、昨年オニバスチームが一日限定のPOP UP SHOPを出店させていただいたご縁があります。(こちらのイベントレポート記事もぜひ〜。)ツルムラサキ、翡翠なすや青長なす、バースニップ、甘長唐辛子など、初めて目にする野菜も多く入れてくださりスタッフも楽しく調理&試食しています!
東京都東久留米市にある「奈良山園」は、自由が丘店が”CSA LOOP”で提携する農家さん。(CSA LOOPについてはこちらの記事をご一読ください)月に一度CSA会員さんへのお野菜のお渡し会と、店頭での直売を行っています。農薬を使わずに、可能な限り有機肥料を活用する農業を実践されており、自然の生態系や、土壌水質系の維持を目指しています。自由が丘店オープン前の3月にスタッフで農園に訪れた際、数十種類にも及ぶ多様な品種のじゃがいもを育てられている様子にびっくり!私も直売にて毎回珍しく瑞々しいお野菜を購入しています。
フォー
実は、ベトナムにオニバスコーヒーの系列店舗ABOUT LIFE COFFEE BREWERSがあるのをご存知でしょうか?ベトナムで展開するレストラン「Pizza 4P’s」が運営する形でオープンした「ABOUT LIFE COFFEE BREWERS HCM」は、焙煎のコンサルティングやオペレーションの立ち上げをオニバスチームが担当し、現地にスタッフが入れ替わり立ち替わりで滞在していたこともあります。
コロナ禍で渡航が困難になり早2年半。フォーはスタッフが現地で毎日のように食べた馴染みのメニューです。「急に、フォー?」と聞かれることも多いのですが(笑)、実はオニバスチームにとって馴染み深く、密かにベトナムにも想いを馳せたメニューです!
現地の味を再現しつつ、身体に優しく毎日食べても飽きないオリジナルレシピを開発。鶏ガラからだしを取った、化学調味料不使用の自家製のスープを使用しています。3種類の麺を比較し、一番スタッフ評価の高かったベトナムの麺を採用しました。現在は鶏ハムの代わりに、期間限定で、和歌山県の老舗ブランド山利のふわふわの”しらす”を使っています。スープとの相性も抜群なので、是非期間中にお召し上がりいただけると嬉しいです。
ケールサラダ
日本でサラダのメインに使われるレタスや水菜、ミックスリーフなどに比べると馴染みのない野菜ですが、ヨーロッパや欧米では日常的に食されているケール。現代人に不足しがちなビタミン、ミネラル、食物繊維などの栄養を補うスーパーフードとも言われるケールをメインに、キヌアやナッツの食感を楽しみながらお召し上がりいただけるサラダもオリジナルレシピを作りました。中東で誕生した、様々なナッツやスパイスをミックスした調味料「デュカ」が全体のアクセントになっています。自家製のカシューナッツソースで味の変化も楽しんでみてください。
スナップエンドウや甘夏みかんなど、季節によってアクセントになるお野菜をトッピングしているので、こちらもお楽しみくださいね。
さいごに
メニューの一つ一つが、人との繋がりや素材のクオリティ、透明性を大切にしているオニバスコーヒーならではの内容になっています。そして、何気なく召し上がっていただいた方にとっても、そのワンプレートの味わいが、その食材がどこから来たのか?どんな人がどんな環境で育てたのか?と、コーヒーと同様にそれぞれの食材や生産者の方について興味を持っていただくきっかけになると嬉しいです。
自由が丘店では今後もメニューやクオリティの更なるブラッシュアップと、わくわくする企画を展開していきます。是非様々な使い方で、何度もご来店くださいね!
Text by Yuki Murakami