- サステナビリティ
ONIBUSで季節の野菜が受け取れる『CSA LOOP』って何?〜ただいま会員大募集中〜
みなさん、お野菜食べてますか?
私は野菜の美味しさに目覚めて1年と少々。スーパーに行けば、メジャーな野菜は一年中手に入りますが、私はその中でも旬の物を選んで買うようにしています。なんとなくですが、旬のお野菜は、身体に馴染むような感覚があるし、価格が安定しているのも嬉しいですよね。最近だと新玉ねぎやスナップえんどうが美味しいし、ピーマンやナスはもう少し暖かくなるまで待とうかなとか。
そして野菜が美味しいと実感し始めると、気になってくるのが「どこで誰がどうやって育てたんだろう?」ということ。これは、同じく農作物であるスペシャルティコーヒーを扱う私たちにとってはとても自然な感覚です。ONIBUS COFFEEで扱うスペシャルティコーヒーは、透明性と追跡性が取れていて、どんな人たちがどのような環境で生産しているかがわかります。同様に、コーヒーや野菜やその他の食物…自分が口にして美味しいと思ったものの生産者や携わっている人々の顔が見え、土地の風景まで追跡できることって、すごく豊かなことだと思います。
「なるべくならそんな野菜を選びたい、でも手に入れる機会が少ない」という方に耳寄りなニュース。なんとONIBUS COFFEEで野菜を定期的に受け取れるようになるんです!
生産者と消費者がインタラクティブな農業スタイル「CSA」
ONIBUS COFFEEは、国内外問わずコーヒーや製菓素材などの生産者に会ってきました。生産者の想いやその土地の風土を実際に見聞きし、美味しいコーヒーやフードにしてみなさんに提供しています。そして、新たな取り組みとして、4月にオープンしたばかりの自由が丘店で『CSA LOOP』に参加することになりました!
とは言っても、「CSAって何?」という方がほとんどでしょう。おそらく多くの方にとって聞き馴染みのないであろう「CSA」とは、正式には Community Supported Agricluture といい、”地域支援型農業”または”コミュティ支援型農業”と訳されます。CSAの発祥については諸説あるものの、ある説では1973年の日本の産消(生産と消費)提携運動がはじめだとも言われています。その後スイスやドイツなどヨーロッパでも提携運動が発生し、アメリカなどでも広がりをみせていきました。会員(消費者)は生産者に一定期間分の料金を先払いし、定期的に生産物の受け取りをすることができます。天候や収量、市場リスクに左右されず良いものを作りたい生産者と、顔が見え安心できるものを食べたい消費者が対等に繋がりお互いを支えられる仕組みです。消費者が援農体験を通じて、農や食への理解を深めていくことや、同じ生産物を買っている近い価値観をもったメンバーとのコミュニティの形成もまたCSAの大きな意義です。
循環に特化したCSA LOOP
このCSAの考え方を生かして、CSA LOOPという仕組みを作ったのが4Natureという企業。生産者と消費者の垣根を超えて、価値観を共有し、バランスの取れた優しい世の中の実現を目指しているチームです。以前からONIBUS COFFEEでは、4Natureの展開する100%天然成分でできたサトウキビストローを使用しています。堆肥化が可能という性質から、販売だけでなく回収〜堆肥化の仕組みを構築中です。使い捨てにとどまらない取り組みは共感者を増やし、多くの場所で目にするようになりました。ONIBUS COFFEEや他のカフェで、このサトウキビストローを使ったことがある人も多いのではないでしょうか。4Natureチームとは、同じく4Natureが運営する1.2 mile community compostで一緒にコンポストのイベントをしたり、視察に行ったりする仲でもあります。CSA LOOPは、CSAに(=地域支援型農業)に、LOOP(=食循環)を加えたサービスです。
この街に暮らす私たちの、いかした営み。
CSA LOOPとは、野菜と堆肥の資源循環をおこなうと同時に、消費者と農家、拠点となるカフェやファーマーズマーケットなどでの人と人との交流も伴いながら、持続可能な循環する場と営みをつくっていく仕組みです。
消費者は、CSA LOOPのユーザーになることで、事前に農作物の代金を支払い、年間を通して野菜を定期的に受け取ることができます。それにより、農家は、収穫量や市場に左右されることなく、独自の販路で営農ができるようになります。
また、ユーザーは援農に行ったり、家庭でつくった使い切れない堆肥を農家と連携し、循環を作ることができ、継続的にサポート、コミュニケーションを取りながら、主体的に農業へ関わることができます。
(4Nature ウェブサイトより)
CSA LOOPは、カフェやマーケットのような人々が日常的かつカジュアルに集う場所を拠点にし、提携農家と会員とが野菜や堆肥の受け渡しを通して繋がれる機会を作っています。現在は、会員募集中のコミュニティ含めて都内を中心に10箇所以上の拠点があります。
そして、ONIBUS COFFEE自由が丘店は、江戸時代から400年続く東久留米市の奈良山園さんをパートナーにCSA LOOPに参加します!
参加方法と主な内容は、、、
①会員登録
②年間代金をまとめてお支払い(別途月額利用料がかかります)
③月に一度、ONIBUS COFFEE自由が丘店にて奈良山園さんのお野菜のお受け取り
スケジュールが合わず直接野菜の受け取りができない場合には発送もしてくれるそうなのでご安心を。その他にも会員同士の情報交換や、会員の堆肥を奈良山園さんで有効活用するなど、消費一方通行にならないコミュニティが形成されて循環を作っていきます。
奈良山園×ONIBUS COFFEE会員募集中!
先日、ONIBUSチームは、この度の縁で一緒にCSA LOOPに参加することとなった奈良山園さんを訪れました。農園主の野崎さんは会社勤めを経験した後、家業の奈良山園を継ぎました。現在は、都内でも最大クラスの広さを誇るブルーベリー園をはじめとした果樹や様々な野菜を自家製の有機堆肥を使い、農薬に頼らず栽培しています。じゃがいもだけで20種以上を作付けるなど、日々、実践を繰り返しながら土地の性質や相性の良い品種を探っているそうです。果樹園には養蜂所も備え、受粉の助けやはちみつの生産も行っています。
お邪魔した3月上旬はまだ梅が香り、多様性に富んだ農地の景色、足を踏み入れた土の柔らかさ、ちぎって食べた菜花の力強い味、ミツバチの羽音、、、まさに五感を刺激し、自然のエネルギーを感じる体験でした。
そんな奈良山園さんで作られた季節の野菜を年間購入し、ONIBUS COFFEE自由が丘店で定期的に受け取れて(どんな野菜があるかはお楽しみ!)、かつ援農参加や堆肥の有効活用をしたい方はCSA LOOP会員登録を!ただいま会員一次募集中です。
=プラン=
お野菜セット1~2人暮らし用(6-7品目)
受け渡し頻度:1回/月
代金:¥32,400(税込)/年 別途、月額利用料¥500+税/月
受け取り場所:ONIBUS COFFEE 自由が丘店
東京都目黒区自由が丘2町目24-8 arbre自由が丘
=会員になるには=
CSA LOOPのサイトをご覧のうえ、資料請求にお進みください。一次募集は4月14日(木)まで、二次募集は4月15日以降受け付けとなります。定員は30名ですので気になる方は早めにチェックを!4月20日(水)には、ONIBUS COFFEE自由が丘店で奈良山園さんのお野菜の販売会も予定しています。お近くの方はまずはお試しで覗いてみてくださいね!
サイトでは他エリアの拠点もご確認いただけますので、自由が丘周辺以外にお住まいの方も要チェックですよ〜
まとめ
ファーマーズマーケットのように、農家さんとコミュニケーションをとって直接野菜を購入した経験がある方もいると思います。そうすると野菜により愛着が湧いて、残さず美味しくいただくことが嬉しくなりませんか?CSA LOOPでは、さらに定期的に受け取りの機会があるのもポイントだと思っています。美味しい野菜とそれを作る人との定期的な交流が、消費者の生活の豊かさに繋がり、サスティナブルな食や農業や自然を見つめ直すきっかけになるのではないでしょうか。
と言っても、個人的には堅苦しいことを考えず、「美味しい!」「面白い!」「どんな野菜と出会えるか楽しみ!」「農業体験したい!」といったトキめきをぜひこのONIBUS COFFEEを通じたCSA LOOPで楽しんでほしいです!
CSA LOOPについて詳しくはこちら
photo by 4Nature