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MICRO REGION SHOWCASE 参加レポート vol.2 〜農園視察(前編)〜

こんにちは。前回より始まったこのブログは、MICRO REGION SHOWCASE ILICINEAに参加した模様をシリーズで6編にまとめレポートしています。今回は、vol.2 農園視察(前編)をお届けします。前回のvol.1は主にイベント概要を解説しました。なので、正直言ってつまんない、と思った方も、今日は安心してください。写真多めです。現地の農園の様子がよくわかると思いますよ。

                       

vol.1 概要編

vol.2 農園視察 前編 ←今日はここ

vol.3 農園視察 後編

vol.4 農園視察 サステナブル農業編

vol.5 オークションの趣旨説明編

vol.6 オークション当日編

                       

前回までを少しおさらい。MICRO REGION SHOWCASE (以下MRS)とは、2020年1月にブラジルで行われたイベントで、生豆のオークションと開催地(イリシネア)の産地プレゼン、コーヒー生産に関するシンポジウムが一緒になった全く新しいイベントです。

MRSイベントスケジュールは、

1/20 オークションロットのカッピング

1/21 農園視察 ←今ここ

1/22 オークションロットのカッピング

1/23 オークション、シンポジウム、ゲストバリスタ

こんな感じでした。

それでは農園視察スタート!

 

 

City: Ilicínea
Region: Southern Minas Gerais 

私たちが農園視察に訪れた街、イリシネアは、南ミナスにある人口約1万人のコーヒー産業に従事する人が多く住む街です。

今回はこのイリシネアに拠点をおく、農業生産者団体COCATRELに所属する5つの農園をまわりました。

標高は1,100m〜1,400mに農園が点在しており、中には1,350m以上の高地に位置する農園もあります。ブラジルにおけるコーヒー生産地は、標高800〜1,300mが平均的と言われる中で、このエリアの標高の高さが窺えます。

下の図は、視察した農園ルートと標高を表しています。

 

 

それでは、出発〜!

まずはオークションとシンポジウムが行われた会場に参加者らが集合し、ここから複数のトラックに分乗し農園へ向け出発。

街中から20分程度で早くも農園周辺。一気に山中に入っていきます。農場と生活圏が近く、コーヒー産業が興した街というのを実感します。

農園視察をオリジントリップというと聞こえはいいかもしれませんが、車に分乗するものの、車内に全員が乗り切れないので、実際は無骨なトラックの荷台で凸凹な山道を必死に踏ん張るかなりハードなものなのです。

 

最初の農園に到着し、ガイドのガブリエルから説明を受けている写真。今回のイベントはイリシネアに拠点を置く農業生産者団体COCATRELがホスト役を務め、ガブリエルはそこでトレーダー/コーディネーターとして働いています。

 

 

1 Farm: Bela Vista
Grower: Denilson Antonio Costa
Altitude: 1,230m
Varieties: Yellow Catuaí, Arara, and Topázio

 

最初に訪れたベラヴィスタ農園。ブラジルといえば広大で比較的平らな土地一面にコーヒーの木が植わっている、そんな風に思われがちですが、いやはやここは山です。

山の斜面を利用して作られており、急斜面では車はおろか、徒歩ですら上り下りが困難な土地です。収穫はもちろん手による作業がメイン。それでも区画内は非常に整えられており、生産者による手入れが行き渡った素晴らしい農園でした。

 

 

写真だとわかりにくいですが、かなりの急斜面。ここの手前までしか車は入れないので、あとは足で登るのみ。

私達が訪れた時期1月は果実の成育期。濃い緑色が美しい時期です。この後4、5ヶ月程度で収穫出来るまでに育ちます。

 

 

2 Farm: Capão Grande
Grower: Isaque De Paula França
Altitude: 1,100m
Varieties: Yellow Catuai, Mundo Novo and Yelloow Bourbon

 

2つ目のカパングランデ農園に移動。生産者のイサクさん。

 

この農園から現BSCA会長のバヌージアさんも参加し、生産者と一緒にエリアや農園の特徴などを参加者へプレゼンしていました。

ここは最初の農園に比べ、比較的なだらかな土地にコーヒーの木が植わっています。

農園を回った後、収穫後のチェリーを乾燥させる、この地域独特の乾燥方法とその設備のプレゼンを受けました。下の写真はこの辺りの地域でよく使われるというドライヤー設備。 中央にヒーターがあり、その両サイドは10畳程の空のプールのようになってます。プールにチェリーをため、ヒーターで温められた空気を両側のプール底面から吹き出し乾燥させる仕組みになっています。 

下の写真はプールの内部。本来はここにチェリーが貯められます。収穫時期以外はヒーターの燃料などの貯蔵庫となるようです。また、この燃料はコーヒーの精製過程で出る、使われなくなったチェリーの果肉や外果皮を乾燥させたもの。このエリアに限らず、ブラジルでは多くの農園で、このように燃料や肥料に再利用されています。

写真ではわかりにくいですが、チェリーが貯められるプールの上はレールで開閉できる屋根がついており、雨天の場合も稼働出来るようになっています。

 

 ここで、一息。農園に隣接する生産者のお宅で軽食と水分補給。

 

 

 

 

はい、今回はここまで!

次回、vol.3農園視察(後編)で残り3つをレポートします!

 

 

 

つづく