2021.11.18
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JOIN ONIBUS TEAM 〜コーヒーが苦手だった私がONIBUSで働くまで〜

JOIN ONIBUS TEAM 〜コーヒーが苦手だった私がONIBUSで働くまで〜

オニバスで焙煎をする執筆者

オニバスコーヒーは今後の店舗の拡大に伴い、現在一緒に働くメンバーを募集しています!

ONIBUSチームの雰囲気はぜひお店で味わってほしいのですが、あるスタッフの例として、僭越ながら私、ONIBUS4年目のスタッフ・山田がワーキングホリデーを経てバリスタを目指し、ONIBUSの一員として働くまで、そしてこれからのお話です。お付き合いいただけたら嬉しいです。求人の詳細は最後にリンクをしていますので気になる方はぜひチェックを!

バリスタになるまで〜2012年コーヒーが『苦手』から『楽しい!』になるまで

メルボルンのランドマーク駅のスケッチ

そもそもコーヒーを飲む習慣がなかった私が、コーヒーショップで働くようになったきっかけは、ワーキングホリデーでのオーストラリア生活でした。(*ワーキングホリデーとは、海外に滞在でき、その間就労も認められた制度です。滞在期間や年齢制限などの条件は国によって異なります。)

美術大学を卒業後に入ったCM制作会社での激務を経て、事務職へ転職。数年間OLとしてのほほんと生活していたものの、何かもの足りない日々を過ごしていました。このまま年を取っていいのか?という漠然とした不安が日に日に募る中、「誰も知らない、言葉も通じない海外生活でリセットしたい!」と、ワーキングホリデーでオーストラリアへ渡ったのが26才の時。昼は語学学校、夜はジャパニーズレストランでのアルバイトであっという間に半年が過ぎ、友人やシェアメイトにも恵まれ充実したオージーワーホリライフを送っていました(本当はいろいろあったけど割愛します〜)。オーストラリアでは、就労などある条件を満たすと、ビザの期間を一年延長できる制度があります。多くのワーホリ仲間同様、私もビザを延長することにしました。

「さて、もう一年いられることになったのは良いけれど、いずれ日本に帰ったときに何ができるようになっているだろう?」というのが2年目のテーマ。将来ビジネスにも通じるように、さらなる英語力の向上を掲げ、もっとローカルの人と英語で話す機会を求めて(そしてより高い時給を求めて)、ついに「カフェで働きたい!」と思うのです。というのも、私が当時住んでいたのはメルボルンという都市。ここは世界屈指のカフェの街で、人々の生活にカフェが欠かせない存在なのです。後に知るのですが、メルボルンはその当時からコーヒーの道を志す日本人が修行のために行くような場所でもあり、私のようにコーヒーが飲めないのに「地元の人と喋りたいから〜」といういささか不純とも言える動機を持つ人は珍しかったのではないでしょうか。なんかすみません。

カフェで働くことを当面の目標にしたものの、当時の私はコーヒーはどちらかといえば苦手だし(今思えば美味しいコーヒーを飲んだことがなかっただけなのですが)、コーヒーを作るどころかカフェラテとカフェオレとカプチーノの違いすらわからない。こんな状態で言葉の壁を乗り越えてメルボルンのカフェで働くなんて無謀すぎます。

という訳で、日本に一時帰国し、とあるコーヒーチェーン店で半年ほどアルバイトを経験しました。ここで初めて、生産国や品種、エスプレッソマシンの使い方など教えてもらいました。元々手を動かして何かを作るのが好きだったこともあり、1杯ずつコーヒーを作るのは単純に楽しく、そして遠くの国の生産者が丹精込めて作った物を美味しく消費者に届ける責任重大な最後のポジションであるバリスタの仕事にやりがいを見出したのです。知識ほぼゼロの状態からコーヒー作りが楽しいと思えるようになるまでに時間はかかりませんでした。

そして再びオーストラリア・メルボルンへ!〜2014年バリスタ修行の日々

メルボルンのカフェで働いていたとき

メルボルンに戻ってから、まずは語学学校でバリスタコースを受講しました。ここでは5週間かけて英語でのコーヒー研修や、カフェ仕事ゲットのための履歴書の書き方、メルボルンのカフェあるあるなどを教えてくれます。仕事はすぐには見つかりませんでしたが、知人の伝手を頼ったり、根気強く履歴書を送ったりしているうちに、ついに念願のローカルカフェで働くことに!1日にコーヒーを数千杯も出すようなお店ではバリスタ専門ポジションもありますが、私が働いていたのはどれも比較的アットホームなお店。バリスタだけでなく、ホールスタッフとしてオーダーを取ったりサーブしたり、お菓子を焼いたり、サンドイッチを作ったり、カフェの街メルボルンでカフェ仕事のほぼ全てをやらせてもらったのは本当に良い経験でした。英語でお客さまと話すのは大変でしたが、ほとんどが毎日訪ねてくるような常連さん。お互いに名前で呼び合う仲になって、いつものオーダーもばっちり覚えました。

その他にも、いろいろな焙煎所がパブリックカッピングを開催していたり、バリスタのためのイベントが開かれたり、バリスタ仲間で情報交換する場も多かったのもカフェの街メルボルンならでは。国際品評会入賞のコーヒーなど、本当に美味しいスペシャルティコーヒーに触れるようになったのもこの頃でした。そして、気づけばメルボルンの複数のカフェでバリスタとして働き2年近くが経過。当初の目的である英語力の向上はそこそこに、メルボルンでの濃密な経験から「コーヒーの仕事を続けたい!」という想いだけを肥大化させて2016年夏に帰国しました。 

ONIBUS TEAMに参加〜2016年お客さんからスタッフへ

2016年ごろの奥沢店のスケッチ

帰国後、都内で新しくオープンするコーヒーショップにタイミング良く立ち上げから参加することになりました。このお店では一からドリンクレシピを作ったり、マニュアルのないアドリブ感のあるフレンドリーな雰囲気を再現したりとオーストラリアでの経験をフルに活かした店づくりができました。

そしてこの頃、近所にサクッと行けるコーヒーショップとして休日に通っていたのが”ONIBUS COFFEE奥沢店”。私のONIBUS COFFEEとの出会いです。奥沢店は今ではお菓子の工房にもなっていますが、私の行き始めた2016年頃は、小さな焙煎機とLA MARZOCCO社のストラーダという機械感の強いエスプレッソマシンが鎮座するソリッドでカッコいいコーヒーショップでした。スケッチに描かれているのが当時の奥沢店の雰囲気です。ドアをくぐるのにちょっと緊張するけれど、ここに来ればいつでも美味しいコーヒーが飲めるし、私のことを覚えてくれているスタッフがいるのがありがたくて、ONIBUSに行くとその日一日の充実度が上がるんです。きっとみんな同じ想いでONIBUSに通っていたと思います。ちなみに、帰国後最初にコーヒーを飲みに行ったコーヒーショップは系列のABOUT LIFE COFFEE BREWERSで、エチオピアの水出しコーヒーが最高に美味しかったのを覚えています。

そして帰国後から2年間働いていたコーヒーショップ辞める時、当時の奥沢店のマネージャーだったナツコさん(今は高尾でMy Homeというビールとコーヒーとお菓子のお店をやってます!)に「山田さん、ONIBUS今スタッフ募集してるよ!」と言われたのが転機に。「(いや、募集してるのは知ってるけど、元職場も近過ぎて気まずいし、ONIBUSの人たちみんなストイックそうだし、、、)」と及び腰だったのですが、バリスタとしてONIBUSでコーヒーをするのは挑戦。もしこのチャンスが実らなければコーヒーの仕事はやめよう!と思いきって履歴書を提出。面接はガチガチでトライアルも手応えなく帰宅(実際怖かった)。しかしその数日後、6年ぶりに行ったフジロックの会場で採用の電話を受け、フジロックの高揚感と、採用の安堵感と、これからONIBUSで働く緊張感とで感情が一時的に渋滞しましたが、晴れて2018年の8月にONIBUSの一員になりました。

ONIBUSでコーヒーの日々〜2018年八雲店の立ち上げ!

今よりちょっと若いオニバスチーム

ONIBUSの一員になって感動的だったのはチームの”コーヒー集団感”です。産地に行き、自分たちで素材を選んで、焙煎して、抽出してそれをお客さまに提供する。真摯に取り組むチームの中でこれまでよりもぐっと品質や産地への興味が募ります。数年のバリスタ経験はありましたが、ONIBUSに入って初めて知る知識も多かったです。特に産地に行ったスタッフからの農園勉強会は、聞いたことのない単語についていくのがやっとなくらいでした。

またONIBUSはコーヒーを通していろいろな場所に連れて行ってくれます。例えば、複数の店舗で働けるのも、東京から離れて百貨店の催事に参加するのも、海外イベントに行くのも全部コーヒーが繋いでいます。 

2019年の春頃より本格的にスタートした旗艦店・八雲プロジェクト。私もロースターチームと共にオープン準備から携わり、店舗マネージャーとして同年5月のオープンを迎えました。八雲店は最寄の東横線都立大駅からも歩いて15分程と、良いアクセスとは言えませんが、主に近隣の方が日々通ってくれるお店となりました。中目黒店と奥沢店の丁度中間地点ということもあって、他のお店の常連さんも足を伸ばして来てくれることも多いです。オープンから1年もしない内にコロナウィルスの猛威の影響も受けましたが、同時にコーヒーショップが街にある価値も実感しています。八雲店が地域に馴染んだなと感じる場面も増えています。

新しい役割りCSOの仕事〜2020年から現在

秋の八雲店の外観

バリスタとしてお店に立ち続け、来てくれるお客さまを日々お迎えすることは素晴らしいことです。一方、コーヒーに長く携わるための選択肢としてバリスタ以外の仕事もあるでしょう。例えば焙煎や生豆の買い付け、卸先のトレーニング・営業などもそうですし、オンラインショップの管理も大切なコーヒーの仕事です。ONIBUSではその全てを行っています。飽きっぽい私が続けられているのもこのおかげだと思っています。

そして2020年から組織を見直し、新しくCSO(=Chief Sustainability Officer・サスティナビリティ責任者)という役ができ、今の私の仕事となっています。CSOはあまり聞き馴染みのない役職ですが、IKEAやP&Gなど社会に大きなインパクトを与えるような大企業で広まりつつあるんですよ。コーヒーショップとしてはまだ珍しいですが、コーヒー豆が主に途上国で作られる農作物であることからも、社会課題解決への責任は大きいと感じています。「コーヒーとビジネスの文脈での環境活動」は、個人や他のチームではなくONIBUSという組織だからこそできるものだと思っています。今までの取り組みはぜひサスティナビリティ関連の過去ブログ記事をご覧ください!

これから

オニバスファミリー全員集合

「人と話したいから」始めたコーヒーの仕事。入り口は妙な位置だったかもしれませんが、入ってみれば、想像以上にたくさんの人と出会えて、美味しいコーヒーに向き合って、どんどん変化していく広くて楽しい世界。ONIBUSに入って感じるのは、未経験のスタッフからトップオタクまで濃淡こそありますが、スタッフみんながコーヒー好きなこと。当たり前だと思うかもしれませんが、これほどコーヒーの仕事をするのに適した環境はありません。そして今回は新たにシェフのポジションも募集中!コーヒーだけででなく、食事も素材から美味しいを追求していくチームを目指しています。

私たちには、”ONIBUS COFFEEがあることでその街の価値を上げる”という目標があります。そのために大切にしているのが”クオリティ=美味しいコーヒー・美味しい食べ物” ”ホスピタリティ=適切なサービス” ”サスティナビリティ=持続可能な社会の実現”の3つ。この中に何か一つでも共感したり、得意と感じていることがあれば、ぜひお話しましょう!採用の詳細はSNSこちらをご覧ください。ご応募お待ちしています!


Sketch by Mai Yamada

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