- レポート
初めての街でコーヒーの時間を共に愉しむ〜『TAKASAKI COFFEE FESTIVAL 珈琲愉時』レポート〜
ーコーヒーはふらっと立ち寄った先で気軽に購入でき、片手で手軽に愉しめる。そんな日常の何気ない一瞬に焦点をあて、もっと珈琲を愉しむ時間を過ごしたいー
そんな思いから生まれたコーヒーフェス『珈琲愉時(こーひーゆじ)』が、10/26(土)、27(日)に開催されました。群馬県高崎市役所の足元に広がる城址公園広場を会場に、県内外のコーヒーロースターやフード、物販のお店が集まりました。
ONIBUS COFFEEとしては初出店の2日間に渡るイベントの様子を、参加したスタッフの橋本がレポートします。
TAKASAKI COFFEE FESTIVAL 『珈琲愉時』
珈琲愉時は 今回で5回目の開催。会場はJR高崎駅から徒歩で10分ほどの緑の芝生が広がる高崎城址公園です。
群馬は乾いた風が強く吹くことで有名だそうですが、2日間ともに、心地いい天候に恵まれたおかげで、多くの方の来場で賑わいました。「今日は風が強くなくて、ほんとよかった!」「こんな日はなかなかめずらしいよ」と来場された地元の方々が口を揃えておっしゃっていたのが印象的で、コーヒーを愉しむのにぴったりな穏やかな秋晴れになりました。
ONIBUSは初めての参加。始まる前は、どのくらい来てくれるのだろうかとそわそわとしていましたが、イベント開始の30分以上前から開場を待つ方々の列ができていました。定刻の10時にゆるりとイベントが始まると、会場のいたるところからコーヒーのいい香りが立ち込めてきて、本当に気持ちのいい朝。お目当てのブースへと急ぐ人、じっくりと悩みながら最初の一杯を選ぶ人、このイベントを楽しみに待ってくれていたであろう人たちの姿にうれしい気持ちになっていました。
コーヒー以外にも、ご当地の食べ物や手作りの焼き菓子、アクセサリーや雑貨販売のブース、似顔絵を描いてくれるアーティストの方も出店されていて、さまざまな愉しみ方ができるようになっていました。お子さま連れの人、お散歩途中でふらっと立ち寄った人、仕事の休憩中の人、わんちゃんと一緒の人、老若男女、コーヒー好きの人も少し苦手な人も、それぞれの愉しみ方で過ごしているのが心地よかったです。
主催するのは、高崎市内に店を構えるNiksen(ニクセン)さん。
オーナーの木下さんが2020年に、ご両親が営んでいた工場を数名の建築学生とともに改装しオープンした店です。オランダ語で「何もしないを愉しむ」という意味を持つ店名は、このコーヒーフェスのコンセプトとも通じるものがあります。初開催はわずか3軒のコーヒーショップからはじまり、5回目となる今回は31軒まで出店者が増えました。
「シンプルに、コーヒーの時間を愉しみたい」という想いを変わらず大事にしているからこそ、多くの方が来場し、地元に愛されるコーヒーフェスになっているんだなと実感しました。このような機会に声をかけてくださり、参加できたことに感謝です。
初めての街でコーヒーをサーブするということ
コーヒーイベントといえば、いろんなショップのコーヒーが少しずつ味わえる飲み比べです。ONIBUSは4種類のシングルオリジンの豆を入れ替えながら提供しました。
ONIBUSのブースに来てくださった一人ひとりとお話ししながら、丁寧にコーヒーをお渡ししていきました。初出店ながら、私たちが来ることを知って「楽しみにしていました!」と嬉しいお言葉をいただくことも。また、ONIBUSを初めて知ったという方とお話しできることもこういったコーヒーフェスの醍醐味です。今淹れているコーヒーのこと、生産者のこと、ひいてはONIBUSが目指していること、大切にしていることをできる限り丁寧に、自分たちの言葉で伝えられたのはかけがえのない時間でした。
ONIBUSのビジョンは「コーヒーで、街と暮らしを豊かにする。」
ONIBUSが目指していること、今ある私たちの店舗やオンラインショップ、さまざまな活動を通して少しずつでも実現できているんじゃないかなと思っています。今回の高崎でのイベント出店で、ONIBUSの店舗がない地域でもコーヒーを提供できたことも、その街と暮らしを豊かにすることに繋がっていたらいいなと思います。
初めて出会う方たちからもらう「美味しかった」の一言。こんなに嬉しいことないはないです。
回を重ねるごとに大きくなっているコーヒーフェス「珈琲愉時」。また群馬でONIBUSのコーヒーを飲んでもらえるように、私も日々を積み重ね頑張っていこうと思いました。
Text and photo by Yuta Hashimoto