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「アフリカの奇跡」と呼ばれるルワンダの魅力!〜美しい街並みと穏やかな人々〜

「アフリカの奇跡」と呼ばれるルワンダの魅力!〜美しい街並みと穏やかな人々〜

ONIBUS COFFEEで提供しているルワンダのコーヒー。酸味と甘さのバランスが絶妙で、お店でも人気の銘柄です。ONIBUS COFFEEでは産地まで訪れて生産環境を見て、生産者さんとお話をし、新しい取り組みなども積極的に行っています。ルワンダの生豆を輸入しているグリーンパスチャーズ様より依頼を受け、ルワンダコーヒーの買い付けもお手伝いしています。今日はそんなルワンダのコーヒーのお話を皆さんにしていきたいと思います。2022年産ニュークロップのルワンダも入港してきて、まさにフレッシュな話題。ルワンダの国のこと、エクスポーターやウォッシングステーション、カッピング会の様子などご紹介していきます。まずはルワンダの国について少しずつお話ししていきます。

ルワンダについて

「アフリカの奇跡」と呼ばれるルワンダの魅力!〜美しい街並みと穏やかな人々〜
ルワンダの首都キガリ近郊。泊まったホテルの目の前の道です。

東アフリカの小さな国ルワンダ共和国。内陸に位置するこの国は、約1200万人が住んでいます。首都はキガリ。空港も首都にあります。言語はルワンダ語、フランス語、英語、スワヒリ語が話されています。日本からは青年協力隊も多く派遣され、農業特にコーヒー農家さんへの派遣も人気です。首都キガリ周辺の街並みはヨーロッパのようなきれいな建物が並び、ゴミも全く落ちていません。それもそのはず、ルワンダでは環境に配慮した国作りのためにビニール袋やプラスチックバッグが禁止されています。それを持ち込ませないために空港でも厳しくチェックされています。徹底していますね。スーパーでの買い物などは基本的に紙袋、大抵の人たちはエコバッグを持参していました。また、アフリカのマーケットでは通常治安の悪さが目立ちますが、ルワンダのマーケットでは子連れのお母さんも出入りするほど、治安が良いです。

 
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農園へ向かう途中で出会った子供たち。ムラホ!と呼びかけると笑顔で応えてくれます。

ルワンダという国についてイメージすることはどんなことでしょうか。よく聞くのがなんか物騒なイメージ。虐殺とかあったような。確かにルワンダでは「ルワンダ大虐殺」という過去があります。ツチ族とフツ族の民族抗争で国内で殺し合いが起き、100日間で約100万人が亡くなってしまう凄惨な歴史的事件です。このようなことがありながら、現在では女性1人で夜出歩いても大丈夫と言われるほどに治安が良く、観光客も多く訪れる国です。特にマウンテンゴリラは人気ですが、今回の話とは無縁でしょう。内戦後にルワンダの特徴と言える社会的背景として2点あります。まずは、女性の地位向上です。ジェンダー平等の精神が根付き、2008年には世界で初めて女性の国会議員が過半数を超えました。次にIT分野を初めとする経済の目覚ましい発展から「アフリカの奇跡」とも呼ばれています。次に、ルワンダのコーヒーを輸出するNAEB(ナイーブ)、エクスポーターについて話してみます。NAEBは輸出を管理する機関、エクスポーターはコーヒーの生産管理を行ってます。訪れた際には、それぞれの管理するウォッシングステーションや農園を案内をしてもらっています。

NAEB(ナイーブ)

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ルワンダのコーヒーは輸出する際に必ずNAEB(National Agricaltural Export Development Boardの略。通称ナイーブと呼びます。)という機関を経由して輸送されます。

ここは厳重な扉で管理されており、中に入ると小さな街のような印象です。多くの部門に分かれて管理されていますが、その中にコーヒーもあります。生産されて国外に輸出するコーヒーを全てこちらでチェックし、記載された品質に問題がないかを確認します。その後倉庫に保管されたコーヒーは輸出されます。ルワンダでは外貨獲得の主な産業としてコーヒーが位置付けられるほど、大切にされています。そのため輸出の管理はもちろん、コーヒーの苗(基本的にブルボン種のみ)や、肥料などを国から配布しています。そんな大切なコーヒーの生産管理を行なっているのが、エクスポーターです。

ルリウォッシングステーション

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ルリウォッシングステーションの様子。

RWASHOSCCO(ルワショスコ)はルワンダを代表するエクスポーターのひとつです。オフィスの中ではカッピングが出来るように専用の部屋が作られていて、クオリティをチェックしています。

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RWASHOSSCOのオフィス。

代表のアンジェリークさんはルワンダスペシャルティコーヒーの生産管理だけでなく、社会問題やオーガニック認証などの積極的な取得など、先進的な取り組みを行っています。

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RWASHOSCCO代表のアンジェリークさん。

今回ご紹介するのは、RWASHOSCCHOが管理するウォッシングステーションのひとつである、ムササルリウォッシングステーションです。高い標高を誇る北部ガケンケ地区に位置し、急斜面な場所にアフリカンベッドがありサンドライに適しています。ルリの最大の特徴と言ってもいい点として、精製を行い、その後発送の準備まで敷地内で行うことが出来ることです。通常、ルワンダのコーヒーを出荷する場合は、先述のNAEB(ナイーブ)でチェックをして出荷作業を行いますが、ルリウォッシングステーションでは徹底した管理が認められ、出荷作業の一部を行うことが出来ます。このことから、先のアンジェリークさん曰く、精製から出荷までの全てのプロセスを働く人たちに見せることが出来ると言っていました。
筆者がルワンダを訪れた際には、必ず訪れていますが毎年新しい機械が増えていたり、常に革新的なコーヒーの生産に取り組んでいます。

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2019年に訪れた際に、ルリウォッシングステーション内の大きな倉庫のひとつに、ベルトコンベアでハンドピックが出来る棚が導入されていました。

ONIBUS COFFEE
で現在販売中のルワンダ ルリ Lot.1904 もこのウォッシングステーションです。「Lot.1904」というのは419日に収穫されたもののみをデイロットとして分けたものです。

レメラウォッシングステーション

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BUF COFFEE(バフコーヒー)が管理するレメラウォッシングステーションは、ルワンダ南部ニャマガベ地区に位置しています。BUF COFFEEの代表を務めるサミュエルさんは、コスタリカやグアテマラなどの生産国を訪れ、最新の技術を学び、実践しています。伝統的なフリーウォッシュトだけでなく、ナチュラルやファンキーナチュラルなども実験的に行なっています。ONIBUS COFFEEでも以前取り扱いのあったレメラアンダーシェードというコーヒーは、こちらのウォッシングステーションで精製されたコーヒーでした。アンダーシェードというのは、写真にあります通り、巨大な棚を設置し、雨の日も安定したドライイングが出来るようにしています。レメラウォッシングステーションはBUF COFFEE最初のウォッシングステーションです。現在の代表サミュエルさんの母であるエピファニさんはこのBUF COFFEEの創設者であり、先述のRWASHOSCCOより独立し、良好な関係を築いています。

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BUF COFFEE代表サミュエルさん

キブベルトウォッシングステーション

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2018年より始まったキブベルトジャラマウォッシングステーション

キブベルトエリアは、最西部コンゴ国境沿いにある巨大な湖キブ湖の周りにある農園、及びウォッシングステーションです。湖が近いことから、肥沃な土壌と、豊かな水源を誇り、精製にも湧き水を使用しています。キブベルトはBUF COFFEEの支援を受けて生産を行なっていましたが、現在は独立し独自での生産管理体制を整えました。湖に浮かぶような島に農園が広がっていたり、収穫されたチェリーを湖を利用して、小舟でウォッシングステーションへ運んだり、ユニークな方法を取っています。

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キブベルトカマジュンバ農園。まさに湖に浮かぶ島のような農園です。

コーヒーロースターに向けたカッピング会

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ONIBUS COFFEEでは、ルワンダスペシャルティコーヒーの輸入会社グリーンパスチャーズ様より依頼を受け、買い付けと販売のお手伝いもしています。
こちらは2022年収穫の最もフレッシュなルワンダコーヒーを11種ご用意して、コーヒーロースターの皆様にお越し頂き、カッピング会を実施しました。
昨今の状況下で、カッピング会の実施はなかなか実現出来ておらず、久しぶりの実施でしたが多くのコーヒーロースター様にご参加頂きました。コーヒーロースター様同士での意見交換もでき、貴重な体験になったと思います。カッピング会では、ルワンダのコーヒーだけでなく、ルワンダのことやエクスポーターについても少しご紹介させて頂きました。コーヒーの味わいで選んで頂くことはもちろんですが、そのコーヒーのストーリーや背景も知ってもらえるとより良いと思っているからです。コーヒーロースターの方々でルワンダコーヒーに興味のある方はお気軽に筆者田崎までご連絡下さいね。サンプルをご送付します。

最後に

「アフリカの奇跡」と呼ばれるルワンダの魅力!〜美しい街並みと穏やかな人々〜
2015年にABOUT LIFE COFFEE BREWERSで行われたパブリックカッピングの豆たち。真ん中水色のラベルデザインのものがMarket Lane Coffeeのルワンダ。

ONIBUS COFFE
2015年よりルワンダ現地へ訪れて早8年。筆者は20182019年と2度現地へ同行してきました。実はONIBUS COFFEEへ入社する前でスペシャルティコーヒーを学び始めた2015年にABOUT LIFE COFFEE BREWERSで行われていたパブリックカッピングで一番美味しいと感じたカップがオーストラリアのコーヒーロースターMarket Lane Coffeeのルワンダでした。その時の印象は強く残っていて、まさかその産地へ行くことが出来るとはその時は微塵も思っていませんでした。しかも、RWASHOSCCOのオフィスへ行き、移動しようとした際には、Market Lane CoffeeMelbourne Coffee Merchantsの代表Fleur(フラウ)さんと偶然お会いできたこと。そして先日はABOUT LIFE COFFEE BREWERSにファミリーで来てくれてコーヒーをサーブすることが出来ました。とても嬉しかったです。コーヒーの繋がりとはとても不思議なもので、些細なことから繋がって広がっていきますね。この記事を読んで少しでもルワンダに興味を持ってもらって、ルワンダのコーヒーを楽しんでもらえたら嬉しいです。もっと詳しいことはABOUT LIFE COFFEE BREWERS道玄坂で立っていますので、お声かけ下さい。食べ物のこととか、農園の詳しい様子など話したいことたくさんあります。
それでは、今日もコーヒーを楽しんでいきましょう!

田崎将司