2021.10. 7
  • サステナビリティ

【2024年サービス終了いたしました】「CUPLES」リユースカップでテイクアウトの新しい習慣 〜カップのシェアサービス開始しました〜

「CUPLES」リユースカップでテイクアウトの新しい習慣 〜カップのシェアサービス開始しました〜
「CUPLES」リユースカップでテイクアウトの新しい習慣 〜カップのシェアサービス開始しました〜

近頃は美味しいコーヒーをテイクアウトができるお店が増えて、いつでもどこでも気軽にコーヒーが飲めるようになったのは嬉しいですよね。しかしテイクアウトに使用される使い捨てカップの流通量は世界で年間6,000億個にも及ぶといわれており、廃棄物の処理やカップの製造・流通の過程で生じるCo2排出は世界的な環境問題になっているのも事実です。この課題の解決に貢献するため、10月1日より、オニバスコーヒー各店・アバウトライフ、そして都内に20店以上ある加盟店で一斉開始したのが「CUPLES(カプレス)」です!

今回はすでにCUPLESをお使いいただいた方にもそうでない方にも、CUPLES開発の経緯やこれからについてお伝えしたいと思います。

CUPLESのウェブサイトはこちら

CUPLESとは

CUPLESはリユーザブル(=繰り返し使える)カップをシェアするサービスです。環境に配慮しつつ、気軽にテイクアウトでコーヒーを楽しんでもらうために誕生しました。普段の使い捨てカップの代わりにCUPLESカップでテイクアウトして、飲み終わったカップはお店に返却。お店で洗浄し再利用します。「テイクアウト=使い捨て」ではなく、必要なときだけカップを借りてコーヒーがテイクアウトできるんです!

CUPLESの使い方

カプレスの使い方

CUPLESの使い方はとても簡単です。必要なのはスマホだけ。まずはスマホアプリ「CUPLES」をダウンロードしてください。利用は無料です!

1. 加盟店を探す

アプリのマップから加盟店が探せます。

2. 店舗でドリンクを注文

スタッフに「CUPLESで」とお伝えください。アプリの”借りる”をタップして加盟店に置かれたQRコードを読み取ります。

3. 飲み終わったカップを返却

CUPLES加盟店へ返却してください。アプリの”返す”をタップして返却用QRコードを読み取ります。

返却されたカップは洗浄され、次のユーザーの手へと渡っていきます。

加盟店ならば借りたお店でなくてもどこでも返却できるので、家の近くでテイクアウトしたカップを職場の近くの加盟店で返却することもできます。散歩の行き帰りに使うのもいいですね。とにかく「捨てずに返却・再利用」。これがCUPLESのポイントです!

CUPLES開発のきっかけ 

CUPLES開発のきっかけ

CUPLESを発案したオニバスコーヒーの代表・坂尾篤史に開発のきっかけとこれからの展望を聞きました。

「消費」は最小限にーCUPLES開発の動機・経緯

オニバスコーヒーで、毎日ごみとして廃棄される大量のテイクアウトカップを見ては「自分たちのビジネス活動が、”消費”だけしかしていないこと」にストレスを感じていました。飲食店として、口にするものは美味しくて安全な食材を調達して提供するのは当然ですが、それ以外の資材などは、なるべく消費活動をしない仕組みができないか悩んでいました。紙カップはリサイクルしてくれる業者にも相談したことがあるのですが、リサイクルコストや一度に回収できる量になるまで大量のカップごみを保管しておく必要があるなどオペレーションの問題もあり、現実的ではありませんでした。

次に参考にしたのはリターナブル(=返却できる)システムです。ヨーロッパのスーパーでは、ジュースの瓶や缶、ペットボトルなど価格にデポジットが含まれていて、飲み終わった容器を返却するとお金が戻ってくる仕組みがあるんです。さらに調べていくと、世界では繰り返し使える容器をシェアすることでテイクアウトによるごみを出さないサービスもありました。ドイツでは2017年から始まった「RECUP」というサービスがデポジット制でテイクアウトカップを利用・返却する仕組みを作りユーザーを獲得していました。そして東京でもそういったサービスができないか考えるようになったのが開発のきっかけです。CUPをLESS(減らす)でCUPLESと名付けました。


コロナ禍を経てサービス開始

実は3年くらい前からオリンピックに合わせてリリースできるよう開発を進めていたんです。途中コロナウィルス拡大の影響でストップしていたのですが、その間に消費者の生活様式の見直しや、消費活動・経済活動に変化が起こったと感じています。また自分自身やオニバスチームのSDGsやサーキュラーエコノミー(循環型経済)への理解が深まったことで、このサービスの重要性を再確認し、開発を再スタートさせました。この夏からの緊急事態宣言が開けるのを待ってついにサービス開始しました。


アプリもお店も使いやすさを目指して

アプリ使用料の設定には悩みました。サービスのコンセプトとしては、環境問題に興味があってサービスに共感し付加価値を感じてくれる人をメインユーザーとして考えていたので、「月額500円くらいが良いのでは?」という意見もありました。アプリの運営にかかる費用もありますし。しかし、ディスカッションを重ねた結果、まずは多くの人に使ってもらうことが最重要と考え、ユーザーは無料で利用できるようにしました。ちなみに先にも挙げたドイツの「RECUP」では、ユーザーはテイクアウトをする際にカップのデポジットとして1ユーロ支払い、カップの返却時にそれが払い戻される仕組みなんですが、CUPLESではデポジットとしての金銭の授受は発生しないようにしています。とにかく気軽で便利に使える設計にしたのでまずは一度使ってみてほしいです。


カップデザインの決め手

アプリと連携したサービスなのでスマホのアイコンで一目でわかるロゴを意識しました。オニバスコーヒー系列だけでなく、他のショップでも違和感なく使えるようにカップデザインはシンプルにしました。リユースカップは繰り返し使う回数が多いほど環境負荷の低減に繋がります。まずはポリプロピレン製のカップで数百回以上の使用に耐えられるものを採用しました。サービスが広がっていけばカップの素材も環境負荷の少ないものに変えたいと考えています。

カプレスを持つオニバス代表サカオ

今後の展開

10月のサービス開始時点では加盟店は27店ですが、使えるお店を増やしていきたいです。まずは都内でコーヒーショップとそれ以外の飲食店も含めて100店を目指しています。その後は地方都市や観光地などで自治体や企業と連携して、より広く多くの人に使ってもらえるサービスに育てていきたいです。

コーヒービジネスを続けるためにも、環境負荷を減らしていく取り組みは自分たちだけでなく、同じ地域に住む人や、同じ価値観を有する仲間と共に模索しながら行動していくことが必要だと強く感じています。CUPLESはそんな想いを形にしたサービスなので、この輪が大きく広がっていったら嬉しいです。


CUPLESが使える・返せるお店

アバウトライフコーヒーブリュワーズで、バリスタがお客様にカプレスでコーヒーを提供している

サービス開始現在は以下のお店で利用できます。

ABOUT LIFE COFFEE BREWERS(道玄坂)・BE A GOOD NEIGHBOR COFFEE KIOSK(千駄ヶ谷)・Burger Mania恵比寿・Burger Mania白金・Burger Mania広尾・Coffee Wrights 表参道カフェ・Coffee Wrights 蔵前ロースタリー&カフェ・Coffee Wrights 三軒茶屋カフェ・DAY&NIGHT(広尾)・HAPPY HOUR(広尾)・LATTEST(神宮前)・LIGHT UP COFFEE 吉祥寺・LIGHT UP COFFEE 下北沢・Little chef(都立大学)・THE LOCAL TOKYO(渋谷)・NOG COFFEE ROASTERS 品川・NOG COFFEE ROASTERS 武蔵小山焙煎所・ONIBUS COFFEE 奥沢店・ONIBUS COFFEE中目黒店・ONIBUS COFFEE 八雲店・Passage Coffee Roastery(祖師ヶ谷大蔵)・Passage Coffee 三田・Sniite(蛇崩)・STAN COFFEE AND BAKE(用賀)・YOUR DAILY COFFEE 上町・YOUR DAILY COFFEE 代沢・ 私立珈琲小学校(白金)

(アルファベット順、2021年10月7日現在)

加盟店はアプリ内のマップからも探せるようになっています。今は東京23区の限られた地域だけですが、より広いエリアで使えるお店が増えることでさらに活用しやすいサービスになるので、皆さんどんどん活用してくださいね!

まとめ

カプレスでドリンクをテイクアウトした人がコーヒーを飲みながら街を歩いている

CUPLESはオニバスコーヒー系列だけでなく、様々なショップに賛同いただき、力を合わせて社会の課題に取り組んでいくことを実現していきます。サービス開始日の10月1日は国際コーヒーの日でもあり、様々なコーヒーショップがこの日一斉に同じ運動を起こせたのは縁も感じます。コーヒーラバーの皆さんも、いつでもどこでもコーヒーを楽しむライフスタイルはそのままに、始まったばかりのCUPLESで毎日の一杯を地球のための一歩に変えてみませんか?

加盟店参加も随時募集しています!お問い合わせは→cuples@onibuscoffee.comまで

 

執筆者:ヤマダマイ

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