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ONIBUS イベントレポート 〜ufu.主催 スイーツ食い倒れフェス@下北線路街空き地〜

ONIBUS イベントレポート 〜ufu.主催 スイーツ食い倒れフェス@下北線路街空き地〜

11月19、20日に下北沢で開催された『スイーツ食い倒れフェス』。

そこへ私たちオニバスチームも参加してきました。今年はいくつかのイベントへ出店してきた私たちではありますが、今回はコーヒーではなくスイーツが主役のイベント。実はスイーツイベントへ初参加となるオニバスコーヒー。期待はもちろん、不安もありましたが、入念な打ち合わせと準備をしながら今回のイベントに挑みました。

今回の記事は、そのイベントについてのレポートと、ペイストリーシェフ山中浩平へのインタビューも折り混ぜてみました。

スイーツ食い倒れフェス

スイーツ食い倒れフェス

今回初めて開催されたイベントで主催者はwebのスイーツメディアとして、昨年3月にローンチされた「ufu.(ウフ)」。”ウフ”とは、フランス語で「oeuf」(=たまご)という意味なのですが、スイーツを食べて「ウフ。」と思わず微笑むことが語源だそうです。コロナ禍において、旅行もできず自粛している人や、遠く離れた両親とスイーツを食べながら楽しみたいけれど我慢している人、困っている製菓業や飲食業も、みんなでスイーツを食べて「ウフ。」っと笑顔になろうという想いを込めて立ち上げられたのだとか。

そんな「ufu.」によって初めて開催された、その名も『スイーツ食い倒れフェス』。開催会場は若者の街、下北沢。近年新しい商業施設が次々と建設され新たに変わりつつあるこの街で、2019年にオープンし今下北沢で最も注目を浴びる場所ともいえる、”下北線路街空き地”にて開催されました。

イベント当日の風景

イベント当日の風景

今回のスイーツ食い倒れフェスは、2日間にわたってのイベントでした。

イベント初日の11月19日。天気にも恵まれ、オープン前にも関わらず入り口の前には200名以上のゲストがそのゲートが開くのを待ち望んでいました。そんな光景をみて、始まる前から”スイーツ”というものの影響力の凄さを感じました。そして午前11時にイベントがスタート!初めの1時間は関係者やメディアの方々のみ招待され、その後一般の方々も入場が可能となりました。オープンするや否や、会場にはゲストでいっぱいになり、入場規制をするほどの盛り上がりでした。

イベント2日目の20日。終日雨の予報でしたが、なんとか14時頃まで持ち堪え、前日も予想をも遥かに超える盛り上がりを見せました。私たちオニバスチームは緊張しながらもイベントを楽しんでいました。冒頭でもお伝えした通り私たちはスイーツイベントへは初参戦だったので、正直、どれだけの方がオニバスコーヒーを知ってくれているのか、、、と不安でしたが、購入してくださった方の中には、今回のイベントサイトを見た時からここに来ようと決めていたとのお声をいただくことも。その他にも、嬉しいお言葉をたくさんいただいた、1日に何度もおかわりしにきてくださる方や、明日の朝ごはん用にしよう、と再び購入してくださった方など、、このようなシチュエーションに遭遇したり、嬉しいお言葉のおかげでそのささいな言葉が私たちも最後まで頑張ることができました。

イベント参加の経緯とこれからのこと

実は今回、スイーツ主体のイベントに参加することとなったのは、オニバスコーヒーのペイストリーディレクターであるパティシエ山中浩平(以下:山中)に声がかかったのがきっかけです。山中にとって今回のイベントは、オニバスコーヒーのパティシエとしては初めての参加になります。そこで、今回一緒にイベントに参加したバリスタである筆者(以下:中田)が改めてお話を聞いてみました!

・・・・・

(中田)浩平さん、今回は本当にお疲れ様でした!まず、『スイーツ食い倒れフェス』に参加することになったきっかけや経緯はなんだったんですか?

(山中)元々僕は西麻布のレストランで働いていたんだけど、そこで働いている時にレストラン関係者の方やメディアの方々と関わる機会が多くて。その頃『今年の1年間は月に一度にイベント企画をする!』という目標があって、先輩のレストランシェフとコラボイベントしたり、レンタルスペースを借りてスイーツを販売したりと動きまわってた時期があったんだ。僕個人としては、今回このような有名所の店舗の方々がたくさん出店されている大規模なスイーツイベントに参加することは初めてだったので、そういったところで自分を1度試してみたかった、自分のいま現在の立ち位置を知りたいという思いがあった。

(中田)オニバスに入社する前からイベントはされてたんですね。それも月に1回だなんて、、、すごいですね!

(山中)確かに大変だったけど、やっぱり外に出ることって、すごく刺激があったな。そして今年の4月に初めて生菓子やアシェットデセールを取り扱うオニバスコーヒーの店舗が自由が丘にオープンし、まだ今成長過程にあるこの店舗のことをイベントを通して、パティシエとして、たくさんの人に知ってもらえる機会だと思ったんだ。

(中田)そんな想いがあったんですね。今回イベントで出したスイーツはイベント限定で用意したものでしたが、タルトを出そうと思った理由とかってあるんですか?

(山中)そうだね〜。僕は普段から何よりも素材にこだわることに重視していて、お世話になっている方々の旬で美味しいものを使ってその食材たちの良さが最大に生きるスイーツを作りたかったのと、先ほども言ったように自分を試してみたいという思いがあったから、パティシエの実力が一番顕著に出る生地を使ったスイーツで考えて今回タルトに至ったかな。

(中田)タルトは2種類でしたよね。どちらもほんとに美味しかったです、、、!

(山中)そう言ってもらえて嬉しい!今回作った2種類のうち1つ目は、前職からお世話になっている和歌山県の蔵光農園の「ゆらわせ蜜柑」を使ったタルトが真っ先に思い浮かんだんだ。この蜜柑は今、この時期だけ収穫される旬の果物で、イベントのタイミングとちょうどあったので、今回使用させていただいた。この蜜柑は樹上完熟させたもので、みずみずしいというよりかは凝縮された旨味が特徴。そのまま食べてももちろん美味しいんだけど、アーモンドクリームタルト生地の香ばしさとの相性を考えて、蜜柑をローストさせセミドライに近づけ、より旨味を凝縮した味わいに仕上げてみた。実際にイベントでは、果汁が溢れすぎて”飲めるタルト”とのお声もいただいたのは、狙い通り!

ゆらわせみかんのタルト

2つ目は以前からオニバスコーヒーと仲良くさせていただいている、横浜にある青果ミコト屋から仕入れた、北海道えこふぁーむの「春紅玉」を使ったタルト。春紅玉は有機栽培のもので、皮が厚く実がしっかりとしていて酸があり、海外のリンゴに似ているっていうのが第一印象だったかな。ただそういった林檎はそのまま食べるより、加工したり、焼いてあげるとその良さがとても生きる。林檎の皮もナパージュ(艶出し)に使用し、綺麗なピンク色の薔薇のような可愛らしいタルトに仕上げた。フレッシュな林檎の部分で食感を楽しんでもらってアーモンドクリームの質感との繋げ役として、ソテーした林檎をふんだんに中に入れているのもポイント。春紅玉のタルトは初日が特に人気で、ホールでご購入される方もたくさんいらっしゃって、ちょっとビックリしたけど純粋に嬉しかったな〜。紅紅玉のタルト

(中田)改めて話を聞いてみて、浩平さんらしい素材を大切にした味がそのように繊細に作られていることを知れて嬉しいです。既にまた食べたいです(笑)さいごに、今後のオニバスコーヒーのパティシエとしての野望みたいなのってありますか?

(山中)社内のみんなにも食べて欲しかったな、、、。いつかまた作ろうか。今回、下北沢という未開拓層で初めてスイーツイベントに参加し、スイーツ好きのゲストの方々にオニバスコーヒーの存在を知っていただいた上で、実際に自分たちが作ったものを買ってもらえる機会が純粋に嬉しかったし、とても貴重な体験ができて本当にいろんな刺激を受けた。

現実的に、オニバスコーヒーにパティシエがいるということがまだ広まっていないということも確認でき、自分自身まだまだだと痛感したのも正直なところ。今後、スイーツのクオリティをもう一歩二歩レベルを上げ、まだやりきれていないデセールコースも定期的にやり、自分の強みを増やしていきたい。また、もう少し外に出て、外部の方々とコラボイベントをして、それを通してオニバスコーヒー、またオニバスコーヒー自由が丘店の良さを伝えていきたい。その次は外から中へ。自由が丘店でイベントもしたいと考えているよ。

(中田)浩平さん、ありがとうございました!コラボイベントはかなり魅力的ですね〜。最近は海外からの旅行客も増えてきましたし、私たちが海外へ行ってイベントなどもできたら楽しそうですよね!

最後に

さいごに

今回、著者の私自身も初めてイベントに参加し、ゲストの方々や外部の方々と交流することができ、刺激や学びが本当にたくさんありました。また、今回のイベントで思った以上にスイーツが大好きなゲスト全体にはまだまだオニバスコーヒーは知られていないと実感しました。ですが、私たちのコーヒーやスイーツの美味しさを知っていただき、笑顔で帰っていかれる姿を見て本当に幸せな気持ちになりました。と同時にもっともっといろんな人に知っていただきたいという気持ちが強くなりました。私たちが作るオニバスのコーヒーやスイーツを皆さんに楽しんでもらうため、これからもいろんな場所でお会いできるよう努めていきます。

そして、是非自由が丘店でしか食べることのできない生菓子やアシェットデセールも食べに来てください。その時期に合った旬の果物を使って、毎日作っているので、いつ来ていただいても新しいスイーツが店頭に並んでいるのも自由が丘店ならではです!美味しいコーヒーと是非お楽しみ下さい。

Text by Kana Nakata