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フィンランドのロースターFRUKTがALCB道玄坂で飲める!〜GUEST BEANS POP UP at ALCB道玄坂〜

フィンランドのロースターFRUKTがALCB道玄坂で飲める!〜GUEST BEANS POP UP at ALCB道玄坂〜
気候がすっかり秋らしくなり、コーヒーはホットもアイスもどちらも楽しめますね。筆者は涼しくなり始めたころに飲むホットラテがとても好きです。コーヒーがぴったりの季節に合わせて少し珍しいロースターのコーヒーイベントが9/28(水より開催しています。ABOUT LIFE COFFEE BREWERS道玄坂(以下ALCB道玄坂)では通常のラインナップでもONIBUS以外に山梨AKITO COFFEEや、京都のSTYLE COFFEEを扱っていますが、定期的にゲストビーンズとして国内外の繋がりのあるコーヒーロースターを店頭で提供しています。今回は現在販売中のフィンランドのコーヒーロースター「FRUKT」をご紹介します。

ゲストビーンズの背景には

フィンランドのロースターFRUKTがALCB道玄坂で飲める!〜GUEST BEANS POP UP at ALCB道玄坂〜
2016年ゲストバリスタとしてオーストラリアシドニーのMECCAオーナーポールゲショスさんとARTIFICER COFFEEオーナー佐々昌二さん 懐かしい

ALCB道玄坂では2014年のオープン以来、数々の世界的ロースターとコラボレーションをしてきました。ゲストバリスタとして店頭に立ちコーヒーを提供してもらったり、台湾やシアトルなどで私たちがコーヒーをサーブするなど海外でのイベント実施なども。これらの背景には世界のスペシャルティコーヒーのカルチャーを皆さんに伝えたいという想いがあります。今回実施するゲストビーンズもその流れを汲み、実施に至っています。少し緩和がされてきたとはいえ、海外へ行くにもまだまだ行きにくい雰囲気はありますので、少しでも気分を味わってもらえたら嬉しい限りです。今回は北欧の中でも少しニッチなフィンランドのコーヒーロースターをご紹介します。


世界トップクラスのコーヒー消費量を誇る北欧諸国

フィンランドのロースターFRUKTがALCB道玄坂で飲める!〜GUEST BEANS POP UP at ALCB道玄坂〜
北欧のコーヒーカルチャーって聞いたことがありますか。デンマーク、ノルウェー、スウェーデン、フィンランドなどの北ヨーロッパ諸国は世界のコーヒー消費量のトップ7に常に入るほどコーヒー好きな国民性があります。コーヒーを飲むことが日常の中で習慣化され、スウェーデンではコーヒーを友人や家族と過ごすことをフィーカと呼んでいたり、今回ご紹介するフィンランドでは労働の合間にコーヒー休憩を入れることが法律で定められています。とても面白いですよね。味わいはノルディックローストと呼ばれる浅煎りの人気が高く、一日に何杯も飲むため浅煎りの方がするすると飲みやすいからとも言われています。


FRUKTとは

フィンランドのロースターFRUKTがALCB道玄坂で飲める!〜GUEST BEANS POP UP at ALCB道玄坂〜
「FRUKT」はフィンランドの首都ヘルシンキから列車で2時間程の距離にあるトゥルクを拠点にするコーヒーロースター。トゥルクはフィンランドでも最も古い教会とされるトゥルク大聖堂で有名な古都。スウェーデン統治下の拠点にもなっていたため、スウェーデンのデザインが各所に見られ観光にも人気のエリアです。
そんなトゥルクで2019年にオープンしたばかりのFRUKTは新進気鋭のロースター。日本でも昨今人気の焙煎機LORINGを使用し、ノルディックローストと言われる北欧の浅煎りコーヒーを中心に販売しています。オーナーのSamuliさんは、デンマークの有名ロースターCOFFEE COLLECTIVEでもプロダクションチームとして働いていた経歴を持ち、確かな技術と北欧らしいデザインの調和が楽しめます。

こちらはオーナーのSamuliさんより

We roast next to sourdough bakery called bageri Å that is run by my wife and her friend. We have a coffee shop together with them and retail from their space at the moment. We also have been doing KIOSK by FRUKT for 2 years now. It's an old 1920's built kiosk in downtown Turku. Summer time coffee concept.

FRUKT has been around for 3 years now. Roasting beautiful coffees from small dedicated producers since early 2019. I got introduced to Specialty Coffee in 2014 and quickly found myself a place at a near by roastery working as a production assistant for a while before moving on to the head roaster position for 3 years. After that I was roasting production for the Coffee Collective in Copenhagen before starting a journey of my own. FRUKT is run entirely by myself at the moment. We're a small roastery based in the Kakola neighbourhood in Turku. Kakola is an up and coming project that used to be a prison complex until early 2000's. We have a sourdough bakery and a craft brewery and a fine restaurant as our neighbours. FRUKT is about changing the way we think and consume coffee. FRUKT is small lots from small producers. We work with people in Colombia, Honduras and Brazil and Kenya and Burundi at the moment to bring in interesting coffees that showcase the variety of flavour of the coffee world. We want to change how coffee is traded and consumed as an commodity and move towards a better future for coffee with the top players in the Specialty Coffee industry, like ABOUT LIFE COFFEE BREWERS and ONIBUS.

今回扱うコーヒー

フィンランドのロースターFRUKTがALCB道玄坂で飲める!〜GUEST BEANS POP UP at ALCB道玄坂〜
今回のゲストビーンズで扱うコーヒーは2種類をご用意しています。アフリカエリアからブルンジ ギトゥウェ ウォッシュト、中南米エリアからコロンビア リザルド へレラ ウォッシュトをフィルターコーヒー、豆販売で提供中。ブルンジはあまり耳馴染みがないかもしれませんが、最近のスペシャルティコーヒー界ではよく聞くようになってきた生産国のひとつです。隣国にはONIBUSでも通年取り扱いのあるルワンダがありますね。ブルンジでは多様な精製方法も実験的に取り組まれ、ナチュラルやアナエロビックファーメンテーションなども見たりしますが、今回はシンプルなウォッシュト。テイストはハーバルでクリーンカップなすっきりとした味わいがベースにありつつ、りんごやさくらんぼのような丸い酸味が感じられる甘酸っぱいコーヒーです。
もうひとつのコロンビアもユニークな味わい。コロンビアと聞くと明るい酸味の印象がない方も多いかもしれませんが、その予想を裏切るコロンビアの名産地ウィラ県で生産されたこのコーヒーはブラッドオレンジをかじったかのようなジューシーな酸味と、しっかりと甘い後味からは桃やプラムなどのフレーバーも感じられます。


お家でFRUKTを楽しむ

フィンランドのロースターFRUKTがALCB道玄坂で飲める!〜GUEST BEANS POP UP at ALCB道玄坂〜
今回のイベントでFRUKTのコーヒー豆を購入し、お家でコーヒーを美味しく淹れるのにはコツがあります。それは計量を行うことです。ONIBUSのコーヒー豆を購入したことがある方は持っているかもしれませんが、一緒にレシピをお渡ししています。このレシピには豆を何グラム使う、お湯は何cc注ぐなどなど数字が明確に計量されています。同様にFRUKTのレシピについてオーナーのSamuliさんに伺ったところ、ブリューレシオは16.7で行っているとのことでした。ブリューレシオとはコーヒー豆と水の比率になります。「コーヒー豆:水=1:16.7」という図式になりますので、豆を13g使ったらお湯は217cc使いましょうということになりますね。ブリューレシピの便利なところは飲みたい量から逆算して使う豆の量を判断したり、この比率を守ればFRUKTの表現したい現地の味にグッと近づくことが出来ます。こういう話をするとコーヒー豆欲しくなってきませんか。店頭での販売は数量限定なので完売してしまったら是非彼らのオンラインショップもチェックしてみて下さいね。ただ、店頭で飲むことが出来るのは貴重なので気になる方はお早めに。


最後に

フィンランドのロースターFRUKTがALCB道玄坂で飲める!〜GUEST BEANS POP UP at ALCB道玄坂〜
フィンランドのヘルシンキに構えるGOOD LIFE COFFEEの朝 まだ外が薄暗い朝一から満席になる

筆者は北欧のコーヒーカルチャーが好きで、2016年から2019年まで毎年北欧の諸国を訪れてコーヒーを飲みに行っていました。2019年にはフィンランドにも行き、今回のFRUKTには行っていませんが、首都ヘルシンキのコーヒーロースターはほとんど回りました。11月に行ったというのもありましたが、フィンランドの朝はとても寒く、外も雪が積もり歩きにくく人通りも少ない。でもコーヒーショップの扉を開けると、どこも人がいっぱいでコーヒーを片手にバリスタやお客さん同士で話している風景はとても印象に残っています。遠く離れた国でもコーヒーのある空間には、人々が各々の時間を過ごし会話し、素敵な時間が流れていると思うと不思議です。何が言いたいのか分からなくなってきましたが、とにかくFRUKTの丁寧に焙煎されたコーヒー店頭でお試し下さい。店頭に筆者がいましたら、フィンランドの話も話せますのでお気軽にお声掛け下さいね。
今日もコーヒーを楽しんでいきましょう!

田崎将司