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島田農園の『真っ赤なルバーブ』〜深い愛情で育てられた赤い宝石〜

島田農園の『真っ赤なルバーブ』〜深い愛情で育てられた赤い宝石〜

暑さも落ち着き、過ごしやすく秋めいた日々になってきましたね。

そんな秋にピークを迎える食材が『ルバーブ』です!日本でもだいぶ広まってきた「ルバーブ」は欧米では家庭的な食材で特有の酸味と香りを持つ野菜です。

今回のブログでは、ONIBUS COFFEEの焼き菓子でお世話になっている福島県は島田農園の『真っ赤なルバーブ』について、ちょうど今月視察に伺った時のことを交えてパティシエの山中からご紹介します!

島田農園とルバーブ

島田農園とルバーブ

現在の島田農園代表である島田弘美さんは、子どもの頃からルバーブと共に過ごしていました。プロテスタントの牧師先生からいただいた一株の赤いルバーブが、出会いの始まり。

幼少期の弘美さんのルバーブに対する第一印象は「ルバーブ?変な野菜?果物?」だったそうです。笑

不思議な印象からスタートしたルバーブでしたが、お母さまが作ってくれたルバーブのジャムを白パンにつけて食べた時に「変な植物だけど、とても美味しい!毎日食べていたい!」と強く思い、それからすっかりルバーブに魅了されてしまったとのことです。

農園ではなかった"ルバーブ畑"

農園ではなかったルバーブ畑

 

弘美さんのお父様が庭で育て始めた『真っ赤なルバーブ』。そんなルバーブに魅了された弘美さんは、お父様にお願いをして、毎年春にルバーブの株分けを殖やしてもらうことに。そしてルバーブの株を毎年殖やしていく内に、自分たちでは全てを利用しきれないくらいの収穫量、栽培面積まで畑が大きくなり、

「殖やしはしたが、これだけのルバーブをどうするつもり?」

と、お父さまから尋ねられた一言に弘美さんは初めてこれからのことについて考えました。

「この美しくて美味しいルバーブを、一緒に共感してくださる方がどこかにいるかもしれない」

そうしてネット販売を開始することを決め、その後どんどん口コミで評判になりました。2003年には東京青山ファーマーズマーケットへも出店をし、その日をきっかけに都内の飲食店でも島田さんのルバーブを食べられるようになりました。

ルバーブへの愛情

ルバーブへの愛情

島田農園のルバーブの特徴は、なんと言ってもその美しさです!採れたてのルバーブは芯から葉脈まで綺麗に赤く染まり、まるで宝石のよう。夏には爽やかな味わいと香りがあり、秋になるにつれて赤さが濃くなり香りも芳醇になるので、季節ごとにも楽しめます。

今月に視察に伺った際、無農薬かつ化学肥料不使用で育てられている事も美味しさの要因だと思いましたが、それ以上に島田さんのルバーブへの「愛情」が1番の理由ではないかと感じました。

畑を回りながら僕らにルバーブのお話をしてくださる島田さんのとても嬉しそうな姿と笑顔は今でも忘れられません。島田さんのルバーブへの想いは、子どもの頃の感動と変わることなく、むしろこれからも年月が経つに連れて大きくなっていくのではないでしょうか。ルバーブもその愛情に応えてくれているようで、知り合いに株分けをし別の地域で育てられたところ枯れてしまったそうです。ルバーブにとっても、島田さんの愛が1番の栄養源なのでしょう。

島田農園との出会い

島田農園との出会い
島田農園の真っ赤なルバーブ・奥出雲薔薇・ヨーグルトのデザート

僕の島田さんとの出会いは、青山ファーマーズマーケットでした。もともと東京のレストランの先輩方経由で島田さんの存在を知っていたことと、留学していたフランスでも馴染み深いルバーブを日本でも食べれることに、ワクワクしながら足を運んだ日を覚えています(初めてお会いした時にも、先日と変わらない溢れる愛を感じました。笑)

その後もレストラン時代のアシェットデセールやお茶菓子で利用させてもらい、ONIBUS COFFEEでも僕がメンバーに加わる以前からマフィンなどの焼き菓子でお世話になっていました。

ONIBUS COFFEE×島田農園のルバーブ

ONIBUS COFFEE×島田農園のルバーブ
島田農園ルバーブ・赤紫蘇・桃のデザート。ペアリングは同じ福島県の仁井田本家の日本酒「なつゆき」

現在ONIBUS COFFEE自由が丘店では、モーニングメニュー(9:00〜11:00)として島田農園の真っ赤なルバーブジャムがオンメニューしています。奥添製パンの香ばしい全粒粉パンのトーストに、発酵バターと甘酸っぱいルバーブのジャムをたっぷりのせて召し上がっていただきます。(やみつきです)

今月初旬に開催したデセールコースでも、使用させてもらいました。ルバーブは赤紫蘇と合わせソースにして桃とマリネし、仕上げにルバーブのシャーベットをかけた爽やかな一品です。

視察の際に驚いたことが、島田農園の畑でルバーブと共に赤紫蘇が育っていたことです。自分たちで植えたわけでもなくどこからともなく流れてきたそうで、その話と今回のデザートの組み合わせがたまたま重なったことに密かに喜びを感じました。


ルバーブの焼き込みタルト。来月には焼き菓子デザートでも登場予定。

最後に

最後に

ONIBUS COFFEEのテーマとして大切にしている「Traceability(トレーサビリティ)」。

自由が丘店がオープンしたことで、コーヒーはもちろん、より深い『食』の発信ができるようになりました。今回の視察で初めて現地へ伺い、島田さんのお話を聞きながらルバーブと畑、風と土に触れた時間と想いをONIBUS COFFEEのフィルターを通して多くの人たちに届けていきたいと思います!

Text by Kohei Yamanaka