- レポート
イベントレポート〜「SANCHA HAVE A GOOOD MARKET!!!」地域のいいもので交わる人とまち〜
日に日に寒さが増してきましたね。
つんとした冷たい空気と吐く息の白さが、冬の到来を感じさせます。
そんな中行われたのは、今年で7回目の開催となる三軒茶屋のマーケット「SANCHA HAVE A GOOOD MARKET!!!」。
「買い手と売り手が交わるマーケットで生まれる良い一日」をコンセプトに、地域のいいものが集まりました。 "地域のコーヒーショップ "であるONIBUS COFFEEも昨年から参加し今回が2回目。普段、私が勤務している八雲店と三軒茶屋は、自転車で10分ほどの距離。
と、、、いうことで!寒さでちぎれそうな耳をおさえながら自転車を走らせ、会場をリサーチしてきました!
マーケットの賑わいや雰囲気を感じていただけると嬉しいです!
バラエティ豊かに盛り上がる会場
「三軒茶屋ふれあい広場」に到着したのは14時頃。すでに沢山の人で盛り上がりを見せていました!
会場をひしめくテント内には、フレッシュな野菜や果物、ずらりと並んだワインボトル、彩り豊かなお花など様々なジャンルのお店が集まっています。調味料や加工食品、普段はなかなか出会えないオンラインショップ限定販売の商品も。冬にぴったりの温かいフードやドリンクは特に列をなしていて、もくもくと立ち込める湯気と美味しそうなにおいが場内を包みます!
マーケットで得られる体験
私たちは、スーパーや商店街、百貨店などさまざまな買い物の選択肢があります。場所や時間の制限なく買い物できるオンラインショップも便利なツールとなりましたね。
一方で、日程や場所、時間も限られてしまうマーケットは "手間のかかる買い物 "と言えるかもしれません。「手取り早く、簡潔に」を求めてしまいがちですが、"対面で会話をし、目で見て触れたものを選び取る"。これこそがマーケットの醍醐味だ!と思いました。
熱心に商品説明をする店員さんと耳を傾けるお客さん、売り手と買い手が一緒に楽しみ活気に満ち溢れる会場を肌で感じ、 "良い循環 "が生まれていると思いました。交わした会話や新しいモノ・人との出会いは、その日に留まらず人々の思い出や話題になり、まちの外へ広がっていくことでしょう!「いいものに出会った!」と思うと周りの人に紹介したくなるものです。
買うつもりはなかったけど、店員さんと会話してるうちに試したくなった!応援の気持ちも込めて買いたくなった!という経験はありませんか?なんだか好き!という気持ちが購買に繋がることも。
そんな素敵な出来事が生まれるのも "対面ならでは "ですね。
お買い物だけじゃない!こんな取り組みも
「SANCHA HAVE A GOOOD MARKET!!!」は7回も続くイベント。
「いいもの」を取り扱うだけでなく、「いいこと」を継続し発信する場でもあったのです。
①歩行者天国に佇む不用品回収ボックス「PASSTO BOX」(写真左)
回収した不用品を必要な人へ循環させるシステムで、対象物は洋服やバック、ぬいぐるみなど多岐にわたります。集められたモノはプロによって選別され再流通されるそうです。中を覗くと既に7割くらい埋まっていました!
捨てるのは勿体無いけど使わない…誰かの手に渡って活用されれば…。それぞれの色んな思いがボックスを満たしていきます。
商業施設や総合スーパーでも衣類や食品回収の取り組みは強化されています。使えるものはリユースしてサステナブルな社会を実現する。こういったイベントで設置することで、多くの人の目に触れて認知され、取り組みが広がっていくといいですね!
②「WE MAKE ENERGY」(写真右)
AVE A GOOOD MARKETでは、前回から自然エネルギーを使ってイベントの電力を賄っています。
各ブースで使っているのは、事前に太陽光など自然エネルギーで作った電気を蓄電したバッテリー。「自分たちでつかう電気を自分たちでつくる」。これも環境に配慮したサステナブルな取り組みの一つです。
ONIBUS COFFEEのブースでは、ディスプレイを照らすライトに活用していました!
③リユーザブルカップでゴミ削減!
事前にお買い物用のマイバック、リユースできる食器やカップの持参を呼びかけていたことも、環境に「いいこと」の一つ。
普段お店でもタンブラー利用を推奨しているオニバスはこの思いに共感し、当日もしっかりマイボトルの使用を呼びかけ。持っていない方には、リユーザブルカップ「カプレス」の貸出も行いました。
できるだけ環境にやさしくしたいという意識は、出店者と来場者どちらにも必要不可欠ですね。
ONIBUS COFFEEにも共通すること
会場へ行くことで改めて感じたイベントの趣旨「いいものを求めて人が集まりコミュニティが生まれる場所を築く」。そこには「まちをつくるコーヒーショップ」を目指すONIBUS COFFEEと通ずる想いがありました。
いいもの=コーヒーを求めて、お客さんの生活の一部に存在する。そして私たちの環境への取り組みに共感した人が集まり、その街の暮らしがより豊かなものになる。そんな循環をONIBUS COFFEEは望んでいます。
おいしいものを片手に笑顔で交わした会話や店員さんのイキイキとした表情…。こんなに活気に満ちた街、三軒茶屋っていいな〜!と私が思ったように、ONIBUS COFFEEがある街に住みたいと思う人が増えたら、本当に嬉しく思います。
イベントを担当したONIBUSスタッフの山田は、「お店とは違って、イベントはお客さんへ会いに行く感覚、だからこそ楽しい。」と話していました。普段顔を合わせないお客さんとの会話や初めて出会った出店者、新鮮な場所でさまざまな情報をキャッチできるのもイベントの醍醐味です。また、出店者も互いに買い物し合っていたそうで、そこでも新しい繋がりが生まれたとか。
同じ想いを持った出店者同士だからこそ、売り手と買い手の垣根を超えて双方がイベントを楽しむことができ、もっと色んな人とコミュニケーションを取って良いものを提供したい!買いたい!という気持ちへ繋がるのだと思います。
さいごに
凍えながら自転車を走らせて始まったリサーチでしたが、人との触れあいで温かくなったハート、お土産の入ったカバンとお腹も満たされ、帰るころにはすっかりホクホクな状態でした!
皆さんのまちのマーケットやイベントにも、きっと主催者や出店者の色々な想いが詰まっているはず。
その想いをほんの少しでも知ってみることが、まちを育てるきっかけになるのかもしれません。
text and photo by Marina Noguchi