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自由が丘店1周年レポート〜周年を通して振り返る繋がりと取り組み〜
自由が丘店は2023年4月1日、1周年を迎えました。ONIBIUS COFFEEとしては12年目を迎え、国内7店舗となった現在ではありますが、そんな中でも自身が所属する店舗が新たな一年を迎えられることが大変嬉しく、感慨深く思います。
今回のブログでは、1周年を迎えた自由が丘店について、現マネージャー小倉がお伝えします。
周年スペシャルメニュー
『周年』という響きは、お祝い事をしたくなります。そんな特別な日を私たちの手で盛り上げ、なんといっても皆様へ感謝をお伝えするために自由が丘メンバーでたくさん相談をしました。ONIBUS COFFEE各店舗にそれぞれの色がある中、自由が丘店はご存知の通り食事や生菓子が楽しめる店舗です。そんな特色を最大限に活かし考えたのが、以下のスペシャルメニューです。
・スペシャルハンバーガー
自由が丘店では普段からハンバーガーをブランチメニューとして召し上がることができるのですが、この日は、いつもとは一味違った、周年の日のための限定ハンバーガーを用意しました。
何がスペシャルかと言うと、その具材。普段から繋がりのある「HASUNE FARM」と「奈良山園」の野菜をふんだんに入れました。
「HASUNE FARM」といえば約1年以上前、自由が丘店ができる前にPOP UPをさせて頂いた場所でもあります。その場で取れたみずみずしいお野菜をその場で味わえる、なんとも贅沢なレストランが併設しており、私たちオニバスチームはそこでコーヒーを提供させていただきました。以降、お野菜を自由が丘店のデリなどに使っています。また「奈良山園」は、毎月第4水曜日に自由が丘店店頭で行われる『CSA LOOP』のパートナー。たった月1回(つまり、まだ12回ほど)の開催ではありますが、既に自由が丘店の場所には根付いているように感じ、この日を楽しみにしているのはCSA LOOPの会員さんはじめ私たちスタッフ、そして偶然その日その場に居合わせたお客様方の興味や反応もとても心地よく、活気のある1日となります。「HASUNE FARM」同様、お野菜や果物はデリやデザートに日々使用しており、私たちのブランチメニューをいつも輝かせてくれています。
話が少しそれましたが、周年スペシャルハンバーガーはそんなHASUNE FARMの”のらぼう菜”は軽くソテーし、奈良山園の”ルッコラ”はフレッシュで、溢れんばかりに入れ春らしさ満載に仕上げました。(ただでさえ美味しいハンバーガーですが)その味わいは間違いなく唯一無二。ルッコラやのらぼう菜の苦味も心地よく口の中に広がります。数量限定での提供でしたが、興味をもってくれる方も多数で、昼過ぎには完売となりました。
・スペシャルアシェットデセール&コーヒーペアリング
「アシェットデセール」は、週末限定の皿盛りのデザートです。毎週末はそれだけでも特別感を味わえますが、この周年の日のアシェットデセールは、ハンバーガー同様この日のためのこの日限りの品に仕上げました。
その名も、『「藏光農園」の八朔クレープ エスプレッソチーズアイス』。クレープの生地に使用している小麦粉はご存知「古谷農産」のものを使用し、エスプレッソを混ぜたチーズケーキアイスをクレープにオン。そのエスプレッソはシングルオリジン”ケニア”で抽出しています。フレッシュの八朔をふんだんにトッピング。八朔の爽やかな酸味は、ケニアのコーヒーとも相性抜群です。鮮やかな見た目と味わいも楽しめる贅沢な限定クレープです。
また、今回は初の試みでもある”ペアリングセット”の提案もしてみました。ケニアのエスプレッソを使用したアイスや八朔との相性を考え、直球でケニアのアメリカーノを。(こちらも通常メニューにはありません)クレープとアメリカーノの質感や味わいが心地よく相まって、ペアリングをお楽しみ頂けた方もいらっしゃるかと思います。
進化し続ける自由が丘店の取り組み
この1周年を機に、現在進行形で実施しているONIBUS COFFEE自由が丘店ならではの取り組みを改めてご紹介したいと思います。
・デセールコース
自由が丘店では、アシェットデセールのみで構成された「デセールコース」を開催しています。開催時期や期間はまだ不定期ではありますが、2月・3月と各1日ずつ実施しており、今月21日(金)にも実施予定です。
ペイストリーシェフ山中が趣向を凝らした、特別なアシェットデセールとアルコールとのペアリングコース。季節の素材や繋がりのある農家などの食材を贅沢に味わうことができ、五感をフルに使って楽しんでいただきたい、と考えを巡らせています。日常に溶け込む日中のONIBUS COFFEEとはまた一味も二味も異なる、”非日常”の時間を味わっていただけます。
デセールコースはご予約の方のみへのご案内となりますが、4月21日(金)の開催にもまだ空きがありますので、ぜひお問い合わせお待ちしております!
デセールコースについて詳しい内容はこちら。
ご予約方法はこちら。
・CSA LOOP
先ほど少し触れましたが、毎月第4水曜に実施している『CSA LOOP』は、「奈良山園」をパートナーとし、会員様は自由が丘店で新鮮なお野菜を受けとることができたり、たまたまその日に居合わせたお客様は、店頭で販売されているお野菜を自由に購入することができる日。自由が丘店へ来店されるお客様の目的は様々ですが、この取り組みをきっかけにONIBUS COFFEEやCSA LOOP、奈良山園を知ってもらうことができることを大変嬉しく思います。
また、私たちスタッフもこの日は休憩時間を使って個人的にお野菜を買うことも。普段馴染みのない野菜が並んでいることが多いのでとても興味をひかれますし、みずみずしく美味しそうな野菜にはいつも目を奪われます。
CSA LOOPに関する詳しい内容は、過去の記事をご覧ください。ご興味ある方は是非、お店でスタッフにもお声かけくださいね。4月は26日(水)の開催です。ぜひお楽しみに!
・コンポスト
奈良山園との取り組みは『CSA LOOP』のみならず、”コンポスト”の運用も行っています。自由が丘店の営業で日々排出される、コーヒー抽出後の粉や、野菜や果物の皮などのいわゆる”生ごみ”となり得るものを、私たちは店舗に併設しているコンポストへ投入しています。
まだまだ自分たちだけでの管理は難しい部分もありますが(水分調整など難しい)、コーヒーカスを入れスコップを使って撹拌し、微生物の働きによりホカホカしているコンポストに触れていると、”これがどんな役割をしてくれるんだろう”という期待が増していきます。また、CSA LOOPのタイミングで奈良山園のスタッフの方がコンポストを適量引き取ってくれ様子を見てくれていたり、量を調整してくれることで、継続して活用し続けることができています。
実は最近嬉しい出来事が。私たちのコンポストを使用して奈良山園で育てた”かぶ”が収穫できたとの連絡があり、私たちの元へ届いたのです。先月のCSA LOOPでも販売していました!美味しいのはもちろんですが、なんといっても、この取り組みをスタートし1年、やっと”自分たちのコンポスト育ち”といっても過言ではない”かぶ”という野菜を通して、自由が丘から奈良山園の畑へ、そして野菜となり私たちの口に入る、という壮大な『循環』に触れることができ、自分たちの取り組んできたことへの感動や充実感を覚えました。
たった1年という月日の中で、これらの取り組みは、まだまだ運用や皆様への周知も十分ではないことが正直なところではありますが、少しづつ循環を生み出しその輪を大きくしていけるように取り組んでいきたいと考えています。今回、周年で特別なハンバーガーやデザートを皆様に楽しんで頂けたことも、点と点が繋がり出来上がったものの一つです。そんな素敵で明確な循環を、これからも私たちの手で発信していきたいです。
どんなお店でありたいか
ONIBUS COFFEE自由が丘店は冒頭でお伝えした通り、12年目を迎えたONIBUS COFFEEの中で、コーヒーのみならずフードやデザート・アルコールなどを楽しめる唯一無二のお店です。「コーヒーで、街と暮らしを豊かにする。」というビジョンを掲げたONIBUS COFFEEの一店舗として、オニバスや自由が丘の街のカフェとしてどんな存在でありたいか。この場で何のために・誰のために何を伝えていきたいか。私自身これからしっかりと考えていかねばと改めて考える日々。もちろん自分ひとりだけでは何もできません。一緒に働くチームメンバーで考えを出し話し合い切磋琢磨し、私たち自身が「大好き」と思えるお店を創っていきたいと思っています。
さいごに
今までONIBUS COFFEEが歩んできた12年という歴史の中、あくまでも根幹は「スペシャルティコーヒー」であり、そんなコーヒーがあるからこそ広げられる視野や初めてみる世界、コーヒーを続けていくからこそ考えなければならない物事などがとめどなく溢れ、止まることなく挑戦し続ける私たち。
自由が丘店が1周年を迎えた片や、海外店舗であるバンコク店と台湾店も指導し始めています。中目黒店では、桜の時期ともなると過去最高の売上を叩き出し日々更新していくほどの営業をしていたり。ロースターでは大量の発注に応えるべく日夜焙煎機を稼働させていたり。そんなことを考えていると、チーム一人一人それぞれがそれぞれの役割や責任を理解し咀嚼し、目の前で起きていることに真剣に向き合っていくことこそが大切であると実感します。そんなチームを尊敬しながら、私は私のやるべきことにこれからも邁進していこうと、周年を通して感じました。
自由が丘店でお待ちしております!この場所にONIBUS COFFEEがあることで、皆様の生活が豊かになりますように。
Text by Minori Ogura