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那須店7月6日グランドオープン!〜那須から発信する新しいONIBUS〜

那須店7月6日グランドオープン!〜那須から発信する新しいONIBUS〜

記念すべき10周年のONIBUS COFFEEは、7月6日(水)に東京都外で初出店となる、ONIBUS COFFEE那須店をグランドオープンしました。この10年間で培った知識と、繋がった人々の思いが存分に詰まっている那須店。今回は、店舗オープンに伴い始動した多くのプロジェクトと、ONIBUSを語る上で欠かせない、店舗デザインについての裏側をご紹介します。

始まりは森

始まりは森

那須店は、栃木県那須町にあるGOOD NEWS Neighbors の一員として、森の中に店舗を構えました。GOOD NEWS Neighborsとは、『誰もが森に親しみ、自然との関わりを考えるきっかけになる場所』をテーマに、様々なお店が連なる施設です。今までもブログやインスタグラムでその様子をお知らせしてきましたが、やっと全貌をお届け出来る時が来ました。

この施設が生まれるきっかけとなったのが、「GOOD NEWS」 という会社です。食をテーマに、社会や地域の課題を解決することを目的としており、お菓子の開発やゲストハウスを運営しています。代表的なのは「バターのいとこ」というお菓子。牛乳からバターを作る過程で無駄になってしまうスキムミルクを美味しいお菓子に使用することで新たな価値を付けました。酪農に携わる人、作る人、食べる人への想いが詰まったこのお菓子、「大切に少しずつ食べたい!」と思いつつ、一気に何枚も食べてしまう美味しさです、、。この「バターのいとこ」やGOODNEWSについては、こちらのブログでも詳しく紹介しています。

GOOD NEWSプロジェクトからお誘いを受け、ONIBUSとして参画を決めたのが2021年の夏てから一年。そしてプロジェクトが本格始動した今年1月から、それ以降、関わる全ての人が全速力で走り続け、施設が出来上がりました。グランドオープンを迎えた施設は完成しましたが、現在でも、森林スペースの活用やコンポスト、リユースカップの運用など、持続可能な取り組みをいかにして活用していくか日々奮闘中。続いては、こちらの持続可能な取り組みについてご紹介していきます。

持続可能な取り組み

持続可能な取り組み

リユースカップ「Under the trees」

GOODNEWSでは、モノ・コトが循環し、ゼロウェイストに繋がる取り組みの一つとして、使い捨てのテイクアウトカップでなく、リユースカップの使用を推奨しオリジナルのカップを作成しました。その名も「Under the trees」。カップに描かれているのは、一見すると逆さまの木、はたまた土の中の根や虫達にも見えるデザインで、この取り組みに向けて作られた、オリジナルデザインです。GOODNEWS施設内で利用可能で、コーヒーをテイクアウトして森の中で楽しむ際にもご利用いただけます。森の中にも椅子が用意してあるので、こちらのテイクアウトカップ片手に涼むのもいいですね。


「Under the trees」の使い方はこちら

1、レジでの注文時にリユースカップでと伝えていただき、1000円のデポジットを預けて下さい(現金のみ)

2、リユースカップで森の中での時間をお楽しみ下さい

3、下記店舗スタッフまでご返却ください(1000円のデポジットを返金致します)

BROWN CHEESE BROTHER
ONIBUS COFFEE
USHIO CHOCOLATL
バターのいとこカフェ
SOFTCREAM STAND

                (Good News公式アプリより)


カップをお戻しいただく際は、デポジット返金の為、各店スタッフにお渡しください!

コンポスト

コンポストでは、施設内で出たゴミから堆肥を作り、隣接する森や生産者さんに還元する循環を目指します。現在は、小規模なコンポスト入れを用意し、その中に森林から集めた落ち葉、米ぬかのベッドを作り、各店舗で出た生ごみを投入していきます。先日投入されたコンポストは既に発酵でホカホカと暖かく、熱を持ち始めていました。地面に落ちているものを栄養としてエネルギーを作り出せるなんて、微生物恐るべし。

ONIBUS COFFEEからは、抽出の際に出るコーヒーカスを入れ攪拌し、様子を観察している段階です。すでに1日あたり1kg以上のコーヒーカスを投入しています。つまり、毎日1kg以上のゴミを削減できているというわけです!今後は施設内外での拡大を予定しており、さらなる展開が楽しみなプロジェクトの一つ。家庭用の野菜カスなどから、お花や家庭菜園の肥料を作ることができるようになる日も近い!

オニバスでのゼロウェイスト取り組み

以上のようなゼロウェイストプロジェクトに対し、ONIBUS COFFEEは、コーヒーカスとストローを例に挙げて取り組むことにしました。

まずは先ほども紹介に挙げた通り、コーヒーカスの堆肥化です。コーヒーカスはカップのように繰り返し使うことが難しいため、別の素材に変化させてゴミを減らしていくことが必要です。その為コーヒーカスはコンポストに回し、堆肥を作る材料として循環させていきます。

オニバスコーヒー自由が丘店でも、コンポストの取り組みを行っており、同様にGOOD NEWSの森から持ち帰った落ち葉を利用しています。那須の森から微生物の絡んだ広葉樹の落ち葉をお裾分けしてもらうことにしました。

もう一つ、ストローの使用を減らす目標を立てました。従来であれば、ストローをつけてお出ししていたお飲み物にも、那須店ではグラスやカップのままでご提供しています。飲み口も代わり、陽の光の下でゴクゴク飲むコーヒーも美味しいものですね。ご希望の方には引き続きサトウキビやステンレス製のストローをおつけしますので、必要な際はスタッフにお声がけください!

想いが詰まった家具達

想いが詰まった家具達

さて、ここまでは那須店に関わる持続的な取り組みをご紹介して来ましたが、ここからは店内家具とデザインをご紹介していきます。店舗の重要な要素である内装や家具たちにも、多くのドラマがありました。

今回ご紹介するものは、ONIBUS COFFEE那須店でしかお目にかかれないものばかりです。店舗に足を運んでいただいた際は、こちらの家具たちが作るお店の雰囲気もお楽しみください。

その①コーヒー床

その①コーヒー床

リユース活用でゴミを減らす取り組みの一環として、コーヒー床を作成しました!コーヒー石鹸、コーヒーソイルに続く、第三弾。こちらにも、都内にあるオニバス店舗で出るドリップコーヒーのコーヒーカスを使っています。各店舗から集まってくるコーヒーカスを乾燥し、カビが生えないように注意して管理しながら230Lほど集めました。およそ9000杯分のコーヒーカスです!出勤したら、コーヒーカスの状態を確認し、コーヒーカスを溜めている10数キロのバケツ達をひっくり返して攪拌する日々、、、ぎっくり腰に怯える日々を乗り越えての完成です。

ただ、それらはあくまでも乾燥したコーヒーカス。大量に集めたとしても、本来であれば床材には使われない素材です。床として必要な強度や素材感をクリアするために、地元の施工店の方が何度もサンプルを作って吟味してくださいました。目に見えるコーヒーの色味や、質感が美しい床が完成しました。

その②木の椅子

その②木の椅子

木目やありのままの姿が美しいこちらの木々は、はるばる大阪から運ばれて来たものです。台風で倒れた木々などを再利用しており、ケヤキ、クスノキ、クロマツ、サクラをそれぞれ椅子の高さに加工しています。化学肥料を使用した加工が施されていない為、顔を近づけると木のそのままの香りが残っています。特に驚いたのが、サクラの木、土から離れてなお、華やかな桜の香りがします。

そんなこちらの椅子は、一番大きなケヤキが300キロ。大の大人4、5人でも運び込むのがやっとなほどです。それだけ厳しい作業でも、どの位置に置くのがベストなのか、など微調整を繰り返す姿には材木屋さんのプロのこだわりを感じました。那須店のシンボル的家具です。

その③照明

その③照明

那須店では、オニバス初となる調光が取り込まれています。調光とは、照明の光の量や当たり具合をコントロールすることです。那須店では日中と日が落ちてから、森の雰囲気に合わせて店内の照明を変化させています。

日中は穏やかな光の中にも、照明によるアクセントが効いており、外が暗くなってからの照明は、木の椅子が浮かび上がるように照らし出され、また一味違った雰囲気を楽しんでいただけます。こちらの仕掛けは、焙煎室にも使われており、9月以降に登場する焙煎機をもかっこよく照らしてくれる予定です。

 

そしてこれらを含め内装をデザインしてくれたのが、東京の「トラフ建築設計事務所」チーム。ONIBUSのお客さまでもあり、新しいONIBUSの世界観を那須で表現してくれました。遠隔で家具を作ってくださった大阪の「LIFE WORKS」チーム。施工を担当してくれた地元の「創建」チーム。多くの人々の知恵と技術によって完成したONIBUS COFFEE那須店、ぜひ体験してください!

最後に

最後に

那須店が入っている施設GOODNEWS Neighboursでは、持続可能なまちづくり、森との共生といった壮大なテーマを、美味しい食べ物片手に体感していただける場所です。

ONIBUSでコーヒーを楽しむことが、サステナブルな選択に繋がっているように、コーヒーとそのコミュニティの和を広げていければいいなと思います。素敵な時間が過ごせるよう美味しいコーヒーを準備して、那須でお待ちしています!

来週は那須店限定メニューも詳しくご紹介しますのでお見逃しなく〜。

 

Text by Chiaki Kuwahara