家庭用なのにここまでできる。X64SDの実力をイベントで体感!
世界のバリスタたちが信頼し、愛用する業務用グラインダーEK43。ONIBUS全店舗でも導入し、ドリップ、バッチブリュー、コールドブリュー、エスプレッソと1台で幅広く活躍しています。このEK43などを製造するドイツのマルケニッヒ社が家庭用としてリリースした最新機種が『X64SD』です。
家庭用ながら抽出方法を問わず使える特徴を持つX64SD。イベントで実際に使用し、その実力を試してみました。使ってみて良かった点・ちょっと気になった点のレビューです。家のコーヒーのランクアップを目指したい方や、使い勝手が気になる方のご参考になれば嬉しいです。
ポップアップイベントで使用してみました

この日は、出張バリスタとして西大井のambos coffeeで1日ポップアップ。いつもと違う環境でもONIBUS COFFEEの体験を再現するため、ドリップコーヒーもエスプレッソドリンクも楽しんでいただけるようにしました。ドリップはお店と同じハリオのV60、エスプレッソにはマルゾッコのリニアミニを持参。そして、グラインダーに選んだのがマルケニッヒX64SDです。
この日は昼前から夕方まで、ドリップとエスプレッソドリンク合わせて約40杯を提供。700gほどの豆をX64SDでグラインドしました。早速レビューです!
X64SDのここが良い!
・1台でエスプレッソもドリップも対応可能!
難しい操作は不要で、0〜12のレンジでダイヤルを回すだけで極細挽きから粗挽きまで無段階で挽き目を変えられます。つまりエスプレッソやドリップ、フレンチプレスなど異なる抽出のためのグラインドにこの1台で対応できるのです。業務用EK43を踏襲した万能グラインダーぶりはさすがです。イベントでもドリップはもちろん、エスプレッソも理想的な抽出が再現できました。

注意点は、最初に「0点調整(キャリブレーション)」をすること。特にエスプレッソに使用する場合など、細かく挽きたいときにはダイヤルの”0”の位置を最適にする必要があります。最初、出荷状態のまま0点調整をせずに使っていたら、エスプレッソ挽きが細かくならず焦りました。(まさか家庭用グラインダーでそんな精密な設定ができると思ってなかったので、、、!)その後の0点調整をしたら、エスプレッソ挽きもバッチリになりました。
「0点調整」は工具要らずで簡単にできます。スイッチONの状態で、まずはダイヤルを0に合わせてから、数字の書いてあるリングを本体側に引っ張ります。するとダイヤルがより細かい方へ回るようになります。刃が擦れ合う音がしたらそこでダイヤルをストップ。音がしなくなるまで粗い方へ回してからリングを戻して完了です。
・省スペース&軽量で持ち運びが楽

見た目は重厚感がありながらも、幅143×奥行き253×高さ249mmとコンパクトな大きさ。重量は約5kgで案外軽々と運べます。家で使うのはもちろん、プロでもイベント出店など、「グラインダーは使いたいけど、荷物は小さくしたい」というシチュエーションに嬉しいサイズです。
・エアダスター付きでフレッシュなグラインドが可能に
付属品のエアダスターは「わかってる感」満載です。エアダスターで機器内部に残る粉を出し切れるので、古い粉や違う種類のコーヒー豆が混ざるのを防いでくれます。豆のロスも抑えられ、清掃性もGOODです。

・マグネットパーツが使いやすい
挽いた粉を受けるとき、容器の位置がずれると粉がまわりに飛び散ったり、はめ込むタイプだと脱着に手間取ったりちょっとしたストレスがあるもの。X64SDには、挽いた粉を受けるカップが付属しているのですが、これがマグネットでピタッと正しい位置に勝手に収まってくれます。しかもこのカップはエスプレッソのポルタフィルターにも直接ドーシング(フィルターに粉を詰めること)できる形状。最小の工数で抽出までストレスフリーに誘う設計に、業務用を突き詰めたマルケニッヒの美学を感じます。
ここが惜しいかも?
すでに満足のクオリティを実感していますが、ここからは実際に使ってみてちょっと使いにくかった点を。
・エスプレッソ↔︎ドリップの挽き目の切り替え

エスプレッソは目盛0.8、ドリップは目盛4.5で設定しました。挽き目の調整自体はダイヤルを回すだけなので簡単なのですが、イベントでは、オーダーに応じて何度も挽き目を変える必要があり、その度にダイヤルをグリグリと回さないといけないのは少し手間でした。
しかし、これは家庭用としては本来想定していない使い方。家にある抽出器具が一つだけ、もしくはメインで使う機器が決まっている場合は、この操作を不便に思うことはほとんどないでしょう。
むしろ無段階で粒度設定ができるので、挽き目を微妙に変えて味わいを調整したい方には、ニーズを満たしてくれそうです。イベント中も豆の種類や抽出の様子を見ながら微調整をし、クオリティを追求できる楽しさがありました。
・シングルドーズ(一回に使う分だけ挽く)が基本
X64SDのSDはシングルドーズという意味で、1杯に使う分だけを挽くのに特化しています。スパウト(グラインドした粉が出てくるところ)下の粉を受ける隙間は狭く設計され、挽いた粉を受ける付属品のカップも小さいです。コーヒーメーカー用や1袋分まとめて挽くときなど、一度に30g以上挽く場合は、何回かに分けて挽くか、別の容器を用意するなどちょっと工夫が必要になってくるかもしれません。

付属パーツがいろいろ入ってますが、1杯分を挽くならドーナツ型のパーツ(写真)は付けておくのがおすすめ。豆の空回りを防げるので、粉が飛び散らず、付けないときに比べてグラインドサイズも均一になりやすかった印象です。
・グラインドにかかる時間
業務用と比べるとグラインドに時間がかかります。とはいえ、そのグラインド性能は家庭用としては最高レベル。細かいエスプレッソ挽きでも15秒くらい、ドリップ挽きなら10秒ほどと忙しい朝にも手軽に使えそうです。イベントに来てくれたお客さまにも美味しいコーヒーをお待たせすることなく提供できました。
・デザイン性
プロダクトデザインにはどうやら賛否があるようです(笑)。コンパクトなサイズに機能を備え、今までのどのグラインダーとも似ていないのは個人的にはポイント高いのですが、、、。何よりマルケニッヒの赤いロゴが映える重厚なボディは信頼感があります。色は黒と白の2色展開。
まとめ
こんな方におすすめ!
- 1日に何杯も挽きたてのコーヒーを飲みたい方
- 無段階調節で最高の一杯を追求したい方
- さまざまな抽出器具を持っている方
- 1日のコーヒー豆使用量が2.5kg未満のお店やオフィス、イベント用のサブグラインダーとしても使えました(メーカーが設定する1日の最大使用量は2.5kgです)
こんな方には、違うグラインダーをおすすめします
- コーヒーを淹れる頻度が少ない方
- 挽いてる時間も楽しみたい手挽きが好きな方、アウトドアに持ち出したい方
-
1日のコーヒー豆平均使用量が2.5kg以上のお店やオフィス(業務用製品を使いましょう)
ONIBUSオンラインショップでお求めいただけます

マルケニッヒの家庭用グラインダーX64SD、1日中イベントでしっかり使いました!グラインドスピードや粒度の均一性は、普段お店で使っている業務用とまったく一緒というわけではありませんが、これが家庭用であるということをすっかり忘れてしまうような高性能。ダイヤルによる挽き目調整、ボタンひとつでオン/オフできる高い操作性で、一杯のクオリティを追求したくなる気持ちが湧いてきます。
価格は約10万と家庭用グラインダーにしては高級ラインですが、”キング・オブ・グラインダー”のマルケニッヒの性能を家で堪能できるコーヒーラバーには夢のような一台!ONIBUSのオンラインショップからもご購入いただけます!
by Mai Yamada




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